輪島塗花器

東京都足立区で、輪島塗花器をお買取りしました。

輪島塗といえば漆塗り。しかし漆塗りの花器なんて、使っているうちに剥がれてきてしまうのではないかという不安をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
実は漆の膜は非常に硬くて強靭。現在の進んだ化学塗料よりもすぐれた性質があると言われます。
水を入れてもしっかりとした防水効果があり、酸やアルカリ性液体、塩分、アルコールにもとても強くて、耐水性はもちろん断熱性や防腐性の点から言っても、化学塗料にまったくひけをとらない自然素材です。

今回のお品物は漆を塗った無地の花器。
漆塗りだけをほどこして、あえて蒔絵などの豪華さを付加しないものをシンプルに無地製品と呼びますが、無地であっても出来上がるまでの手間は変わりません。
まず基本になる花器を作る木材は、数年かけてしっかりと乾燥させたものを使います。
そして花器の形をとった木地に下塗りをしていきます。下塗りには、漆+米糊+との粉+珪藻土を混ぜた、下塗り漆を4回ぬり重ねます。
塗っては乾かし、乾いた上にまた塗り重ねるという根気のいる作業が輪島塗の特徴です。下塗りだけで約2カ月もかかるのです。

次に本漆で中塗りをして約1か月の乾燥、さらに半年かけてさまざまな製造期間を経過して、最後の上塗りをします。
これだけの手間をかけて初めて、今回のお品物のように落ち着きの中に華やかさのある輪島塗が完成します。このしっとりした美しさは、輪島塗でなければ出せないでしょう。

漆器・蒔絵