純銀饕餮紋象嵌花瓶

東京都文京区で純銀饕餮紋象嵌花瓶をお買取りしました。

饕餮(とうてつ)紋というのは、中国の架空の動物である饕餮を意匠化した文様のことです。饕餮(とうてつ)は中国の伝説上の怪獣で、人面ですが牛の体、大きな口や誇張された目、曲がった角などが特徴です。さまざまな猛獣や猛禽類の強さをあらわすパーツをつないだもので、非常に力のある動物を表現しています。昔から中国では魔除けの意味で使用され、古い銅器などによくみられる文様です。

今回のお品物は饕餮(とうてつ)紋が全面にほどこされ、さらに金属の象嵌(ぞうがん)がされています。
金工象嵌とは、金属の表面に模様を彫り込み、そこへ別の金属を埋め込んで、異なる素材の色や質感で模様を浮き立たせる技法です。
さまざまな方法があり、彫った線に金属をはめるもの(線象嵌)や、模様が表面から浮き上がらないようにはめ込んだ金属を平らにする方法(平象嵌)、反対にあえて表面よりも高くして模様に高低差をつける方法(高肉象嵌)などがあります。

こちらの花瓶は純銀という素材のつややかさに加えて、こまかい象嵌の技術も素晴らしい。また花瓶の首に取り付けられた小さな耳(取っ手)部分の造形にも工夫を凝らすなど、細部にまでこだわりが感じられるお品です。

純銀