大野五郎作の風景画

東京都江戸川区で、板橋区立美術館などにも作品が所蔵されている、大野五郎作の風景画を買い取りました。

老いてますます盛ん、老いてなお現役――――このような生き方は、多くの人にとって憧れなのではないでしょうか。

大野五郎は、それをやり遂げた画家だと言えます。1910年の2月13日にこの世に生を受けて、2006年の3月に亡くなるまでの96年間、「生涯現役」を貫いた洋画家だったのです。

彼の人生は、その家系図をたどるとなかなか複雑です。父や祖父は、あの大事件である足尾銅山に大きく関わった人でした。また、彼の兄は、溶接の天才詩人中原中也と交流のあった人間です。詩人の兄、洋画家の弟を育んだ「名家」には、数多くの芸術家が訪れていました。また大野五郎自身も、早生の画家として知られていました。わずか18歳で大きな賞を受賞し、その後も、「順風満帆」と言える画家生活を送っていきます。

ゴッホなどの影響を色濃く受け継いだように見えるその絵は、鮮やかな色を使って作られる事で知られており、太くつけた線が印象的です。
今回、東京都江戸川区で買取らせていただいた大野五郎の風景画にも、当然のことながら、そのタッチを見て取ることができます。

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