桜井一良作 蒔絵花器

東京都江戸川区のお客様から、桜井一良作 蒔絵花器をお買取りしました。

桜井一良(さくらい いちりょう)は、輪島塗の漆器作家です。
日展入選11回という、日本の漆芸界を代表する工芸家のひとりです。現代美術展での受賞も数回あり、審査員をつとめたこともあります。

桜井一良の作風は、叙情豊かな装飾性に特徴があります。構図も色も独自の作風を打ち立てていますが、構図の豪快さは江戸時代に一世を風靡した琳派(りんぱ)をほうふつとさせます。

琳派は伝統的な大和絵の技法をベースとして装飾的な作品を生み出していった一派です。
代表的な作家は宗達(そうたつ)や光琳(こうりん)、本阿弥光悦、酒井抱一(さかいほういつ)と聞けば、現代に通じるモダンなデザインを思い出す人が多いでしょう。
桜井一良は、そんな江戸琳派のセンスを現代的にアレンジ。漆器に和風の装飾をほどこしながら、リズミカルなモダンさが目を惹きます。
繊細な感覚と鋭敏な感受性、情感をたたえた作品で人気が高い作家です。

今回のお品物は、漆に金蒔絵をした花器。花器の造形そのものが非常に独特で、少し開き気味の口に対して、大きく太く取った足が絶妙なバランスを見せています。
渦巻き状の金蒔絵が沸き立つように漆黒を彩ります。
非常に独特な造形とデザインですが漆芸のしっかりとした技術の裏打ちが感じられ、手元に置いておきたくなる一品です。

漆器・蒔絵