中杉与三七作 象嵌花瓶一対

東京都江東区白河で象嵌花瓶をお買取致しました。
鋳銅製の素地に金・四分一銀で象嵌で藤の花とツバメが描かれた瀟洒(しょうしゃ)な作品です。

作者の中杉与三七はシカゴ万国博覧会や内国勧業博覧会に多数の作品を出品しており、明治期の高岡銅器を代表する作家です。彫金師として名高く、シカゴ万博のみならず、さまざまな博覧会での受賞経験のある名の知れた人物でした。
1853年から1931年、当時としては比較的長寿で、78歳で亡くなるまでさまざまな工芸品を生み出し続けました。この「象嵌花瓶」もそのうちの1つです。

今回取り上げる「象嵌花瓶」は、非常に華やかで、しゃれており、人目を引く一品です。銀と金を両方、ダマシン(象嵌)細工で描き出しています。藤にツバメという、多くの人が好む植物×動物を意匠としており、非常に興味深く、見目麗しい作品に仕上がっています。モチーフといい趣向といい、「花」を美しく飾るという目的に一致していると考えられます。

2つで1つ、と一対になっているのが、今回江東区白川で買い取らせていただいた「中杉与三七 象嵌花瓶」の特徴です。きちんと「一対」としてそろっており、片方が損なわれていないこともまた魅力です。

銅器