頼 杏坪作の七絶二行掛軸

東京都目黒区のお客様から、江戸後期の儒学者 頼 杏坪作の七絶二行掛軸をお買い取りさせて頂きました。

頼 杏坪(らい きょうへい)は江戸時代中期~後期に活躍した儒学者です。
安芸広島藩の藩士の子として生まれ、兄の春水(しゅんすい)・春風(しゅんぷう)にしたがって、大阪に遊学し混沌社とかかわりました。のちに兄とともに江戸へ行き、儒学者・服部栗斎(りっさい)に学び、天明5(1785)年に広島藩の藩儒(藩主に仕える儒学者)になりました。以後は藩主に儒学を教えつつ、町奉行をつとめるなど広島の民政のために働きました。

頼 杏坪は非常に教育熱心で、藩主の息子たちや江戸詰めの藩士子弟の師でもあり、甥にあたる頼山陽(らい さんよう・幕末の志士たちに大きな影響を与えた「日本外史」の作者)の指導にも力を注ぎました。

今回のお品物は、頼杏坪による七絶二行の掛軸です。杏坪をふくめた頼氏3兄弟はいずれも文才に恵まれ、すぐれた漢詩を残しました。

掛け軸になっている作品も多く、とくに頼杏坪は宋学の興隆に専念しただけあって深い教養を感じさせる漢詩を作りました。また伸びやかな字体にもファンが多く、自宅に飾りたいというお客様が多くいらっしゃいます。

今回のお軸は保存状態もよく、当店での鑑定ののち買取をさせていただきました。福助では掛軸の鑑定だけでもお引き受けしておりますので、お気軽にご連絡ください。

掛軸