白砂箪笥①

東京都目黒区碑文谷で盆景・盆石に使用する白砂箪笥を買取りました。

盆石とは、黒塗りのお盆の上に自然石や白砂を用いて、風景を描く縮景芸術のひとつです。石を山を表現したり、羽やハケのような小さいほうきで白砂を扱い、波や草の揺れるさまを表現したりします。また単に道具のことを「盆石」と称する場合もあります。
江戸時代の末ごろには流派が生じ、「盆景」と呼ばれることも。細川流派は、盆石教室を開催しており、初心者でも盆石の奥深さにふれることができます。

白砂箪笥②

箱庭文化はドールハウスなど世界中にみられますが、砂だけでさまざまなものを表現するのは、むしろサンドアートと似ているかもしれません。現に、日本文化に親しむうちに盆石や盆栽に魅せられてしまったという海外の人は多いもの。言葉のいらない芸術は、万国共通で感動を呼ぶのですね。
この白砂箪笥には、盆石で使う白砂が、粒の荒さごとに分けられて収納されています。大きい砂は風景のオブジェクトとして、細かい砂はまいた後に羽などで整え、模様を描くことでさまざまなものへと姿を変えます。
さっと払えば消えてしまう砂で作った自然は、そのはかなさも人気の理由のひとつなのでしょうか。同じ砂粒でも時に花びら、時に落ち葉、時に雪と姿を変えるさまは、とても美しいものです。

骨董品