米久和彦作 九谷焼赤繪七宝文獅子盃

東京都大田区のお客様から米久和彦作 九谷焼赤繪七宝文獅子盃をお買い取りさせて頂きました。

米久和彦(こめきゅうかずひこ)は昭和43年生まれの陶芸家です。石川県の金沢美術工芸大学・美術学科(油絵)を卒業後、石川県立九谷焼技術研修所に入所しました。研修所の専門コースを卒業したのちは、平成8年に米久窯をひらき、みずからの窯で繊細な焼き物を制作し続けています。平成13年頃より日本全国で個展を開催し、注目を集めています。

米久和彦が得意とするのは、精緻な美しさをほこる九谷焼の中でも、とくに緻密さが要求される赤絵です。九谷焼の赤絵とは全体に細かい線描の描きこみをしたもので、赤絵具の他に金色の絵付けをしたものもあります。

赤と金色という目を惹く色のコーディネートに加えて、にじみにくいベンガラという赤絵具でびっしりと線描をほどこした陶磁器は、「金襴手(きんらんで)」と呼ばれて、外国人にも特に人気が高い陶磁器です。

たとえば、平成25年に当時首相だった森喜朗氏がロシアを訪問した時、プーチン大統領へのプレゼント用に米久和彦が寄贈した作品を持参したほどです。

今回のお品物は優雅に踊る獅子の姿に金色を配して、ふちに精緻なモチーフを書き込んだ秀作です。赤の上品な色づかいといい、獅子の柄や金色、ふちのモチーフに至るまで妥協のない見事な盃です。

陶磁器