滝和亭筆・水墨山水図掛軸1

滝和亭筆・水墨山水図掛軸2

大田区久が原で、帝室技芸員 滝和亭筆 紙本肉筆水墨山水図掛軸をお買取りしました。

滝和亭(たきかてい)は、幕末から明治にかけて活躍した日本画家です。
江戸の千駄ケ谷村(東京都渋谷区)に生まれ、16歳のとき大岡雲峰に入門。のちに長崎に留学して鉄翁祖門(てっとうそもん)の弟子になり、同じころに明・清の時代の名画を熱心に学びました。長崎留学以降はなんと14年間にわたって、北越を旅してまわりました。

明治維新以後は内国勧業博覧会に出品しては受賞を続け、竜池会、東洋絵画会、日本美術協会などで日本画壇の重鎮として更新緒指導に当たりました。当時、旧派と呼ばれた保守派に属し、新派(西洋美術との折衷をはかった派閥)とはちがい、日本古来の伝統美術を守ることに心を砕いた画家でもあります。

今回のお品物は、墨一色で描いた水墨画です。幼いころから学んだ南画の技法をたくみにあやつり、墨色だけですが鮮やかに草木の動きをとらえています。もともと滝和亭の画風は写実的で流麗な点が高く評価されていますが、こちらの掛け軸も細部にまでわたる観察眼で緻密な描写をものにしています。
明治34年に71歳で亡くなるまで、日本画の隆盛に力を注いだ作家です。

掛軸