杉浦康益作 形家香炉「彩々牛」

東京都大田区仲池上のお客様から杉浦康益作 形家香炉「彩々牛」をお買取りしました。

杉浦康益(すぎうらやすよし)は、東京生まれの陶芸家です。東京芸術大学大学院を修了後は、無所属で独自の陶芸作品を作り続けてきました。

その独特の造形美は非常に高く評価されており、受賞歴は多数にのぼります。1977年に現代日本美術展出品、1978年には日本陶芸展前衛部に出品し、1982年には日本陶芸選抜イタリア巡回展にも出品しています。以後も1985年にヘンリームーア大賞展に出品し、最近では2006年に第14回日本現代藝術振興賞を受賞しました。日本のみならず、海外での評価も高い陶芸家です。

今回のお品物は、鮮やかな配色をした牛型の香炉です。
香炉は香をたく道具で、中国では戦国時代の末期に登場した歴史のある生活用品です。日本には仏教の伝来とともに宗教用の香炉がもたらされ、以後は香道で使われる道具や床の間の置物にされるなど、使用範囲の広いものです。

形はさまざまなバリエーションがありますが、多くは足つきで蓋がついており、蓋を開けてなかに香を入れるようになっています。素材は金属や漆器のほか、今回のお品物のように陶磁器製も多くあります。

こちらのお品は、牛型というユニークさとともにカラフルな色使いが特徴です。ユーモラスな表情がかわいらしく、現代美術のテイストを含んだ遊び心あふれる香炉と言えるでしょう。

陶磁器