頼山陽の掛軸1

渋谷区神宮前で江戸後期の儒者・頼山陽筆の掛軸をお買取りしました。

頼山陽(らいさんよう)は、江戸時代後期の漢学者です。当時の日本を代表する知識人の一人で、歴史・文学・美術など幅広い分野で活躍しました。

父親の頼春水は広島藩のお抱え儒学者。頼山陽は長男として、初めは叔父の頼杏坪のもとで学んでいました。のちに江戸に行き、尾藤二洲や服部栗斎に師事しました。さらに京都にうつり、私塾を開いて門弟の教育に当たります。同時に日本各地を回り、篠崎小竹や梁川星巌、大岡平八郎などの交流を持ちました。

著作の『日本外史』は頼山陽がなくなった後に出版されたものですが、幕末の動乱期の大ベストセラーとなり、佐幕派・討幕派ともに大きな影響を与えました。

詩人としても有名ですし(川中島の合戦を題材にした「鞭声粛々」の詩の作者)、絵画ではすぐれた水墨画を多数残しています。また非常な能書家で、今回のお品物のような掛軸も多く残されています。頼山陽の書は年代によって違いがありますが、躍動的な文字が特徴です。勢いのある肉厚な文字は、見る人の心を奮い立たせるかのようなパワーに満ちています。

 

頼山陽の掛軸2

掛軸