高橋誠作 金彩桜に目白図壺

新宿区神楽坂で高橋誠作 金彩桜に目白図壺を買取ました。

朱色と金色の組み合わせは、ただ華やかであるという以上に、喜ばしくおめでたい印象を見る者にあたえます。
目白は、実際に桜の花の蜜を吸いにやってくる鳥です。春らしいこの組み合わせを写真におさめようと、目白が集まりやすい桜の名所を訪れる写真愛好家も少なくありません。
金彩で描かれた桜は、今まさに満開をむかえたのであろう桜の花びらと、枝のごつごつとした質感、目白の繊細な羽の筋の一本一本が巧みに描き分けられ、どの角度から見ても美しい構図といえます。
この壺の作者である高橋誠は、昭和23年に生まれました。出生はさいたま市ですが、父親が土木技師だったため相次ぐ転勤を経験、引越しと転校ばかりの少年時代を過ごしていたといわれています。
さまざまな土地を転々とし、多くの風景や人々を知った高橋誠は、陶芸の人間国宝である藤本能道に師事して陶芸を極めました。東京芸術大学の陶芸科を経て同大学院を修了、その翌年には伝統工芸新作展に入選し、現在でも作られた作品は軒並みソールドアウトという人気ぶりです。
華やかな題材でありながら決して派手にはならず、上品な佇まいをみせていますが、これもひとえに陶芸を知り尽くした名人の力量ゆえといえるでしょう。

陶磁器