蒔絵朝顔図文箱

東京都豊島区で蒔絵朝顔図文箱をお買取りしました。

文箱(ふばこ)とは、手紙や書類などを入れておく箱のことです。文筥、文笥とも書きます。
昔は通信手段として手紙が非常に重要でしたので、文箱に手紙を入れて箱ごと届けるというスタイルをとりました。
平安時代の貴族は恋文が書けなければ結婚もできませんでしたから、こぞって優雅な文箱を作って妻や恋人に手紙を送っていたのです。

現在ではスマホの普及などで手紙を送りあうことは少なくなりましたが、季節のご挨拶など、ちょっとしたときにハガキを送ったりもらったりすることがあります。気持ちのこもったハガキや手紙をきれいな文箱にしまいたいという女性は多く、今でも根強い人気があります。
最近では手紙だけでなく、アクセサリーや雑貨などをしまっておく収納箱としても活用されています。

今回のお品物は、表に大きな朝顔の蒔絵がほどこされている文箱です。
朝顔は日本人にとっては夏の風物詩。平安時代に中国から伝えられ、江戸時代には観賞用としてさまざまな品種改良などが試みられました。今ではもう残っていない品種の朝顔もあるようで、当時の朝顔熱が伝わります。
蒔絵ではごく薄い漆で朝顔を描き、下絵の上に金粉や銀粉を蒔いて華やかに仕上げます。真っ黒な漆の上に咲いた金と銀の朝顔が非常にあでやかなお品です。

漆器・蒔絵