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絵画:いけ花作家 中川幸夫の「闡 (ひらく)」

品目 中川幸夫
価格 120,000円

東京都港区のお客様から、いけ花作家 の中川幸夫「闡 (ひらく)」をお買取りいたしました。

中川幸夫(なかがわゆきお)は、1918年に 香川県丸亀市に生まれました。
幼少期に脊椎カリエスをわずらったのち、生け花に活路を見出しますが、しだいに流派の中で活動することに疑問を覚え始めます。

1951年に、白菜を花に見立てて活けた作品「ブルース」をめぐって、当時の池坊家元と衝突。見解の相違は収拾がつかず、結局、中川幸夫は1951年に池坊を脱退することになりました。
伝統的な華道の世界ではなく、流派を持たずに自由に動くことを選択し、独自の美的感覚と強烈な反骨精神で、前衛アート的な生け花の世界を切り開いていきました。

インパクトのある創作活動はしだいに評価をされ始め、1999年には岐阜県主催の織部賞のグランプリを受賞。2004年には日本文化芸術財団の第11回日本現代藝術振興賞を受賞し、さらに同年には北海道の第20回東川賞の国内作家賞を受賞しました。

中川幸夫の創作活動は、生け花のジャンルにとどまらず、書やガラス、写真、文章などにおよび、非常にマルチな才能を見せました。また日本独自の美意識にこだわり、日本美術のあらゆる分野で目利きとしてよく知られ、しだいに中川幸夫本人に対する評価も高くなっていきました。

生け花の流派を否定した中川幸夫は、自分の弟子も一切取らなかったことでも有名です。しかし、弟子こそ取りませんでしたが、若手アーティストとの交流を広く持ち、その育成に力を貸した。
日本の前衛アート界に、多大な影響を残した作家です。

今回のお品物は、花びらの塊を撮影した写真です。
中川幸夫の前衛作品としても非常に有名な「闡(ひらく)」は、4500本のチューリップを腐らせた作品。もはや花という形をとどめない花びらを塊にして縛り、強烈な存在感を持たせたものです。

カメラのレンズを通過してもなお、腐敗した花の存在感は圧倒的で、見る人をひきつけてやみません。

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