ペルシャ細密画「翼のある天使」ミニアチュール

ペルシャ細密画「翼のある天使」ミニアチュールをお買取りいたしました。

ペルシャ細密画は、ササン朝ペルシャの美術品の流れを受けつぐ細密画(ミニアチュール)のこと。そもそもは9世紀ごろに、ギリシャの科学文献における挿絵として始まったと言われています。

ペルシャは13世紀ごろにモンゴル人の侵略をうけたため中国美術が流れ込み、東洋美術の影響を大きく受けて、現在のペルシャ細密画の原型ができあがったと考えられています。
成立の段階から、すでに多様な民族の芸術観や美術上の技術などが複雑に絡み合ってできた美術品です。

ペルシャ細密画のジャンルは、おもに4つに分かれています。

  1. イランの古典文学をモチーフとするもの
  2. アラブの古典文学をモチーフとするもの
  3. イラン世界における歴史書をモチーフとするもの
  4. イスラムの科学文化をモチーフとするもの

これらのジャンル分けに加えて地域や時代による流派があり、制作技術や表現方法に違いがみられますが、いずれも非常に美しい細密画です。

ただし、現在のところ日本におけるイスラム美術の専門家や研究者の数が少ないため、古美術品の市場には、それほどたくさんのペルシャ細密画が流通しているわけではありません。

いっぽうで、中国美術の影響を多大に受けているペルシャ細密画は日本人コレクターにとってはなんとなくなじみ深い印象があり、手に入れたいアイテム。
そのため状態のいいペルシャ細密画は高値で売買されることも珍しくなく、人気の高いお品です。

今回お買取りしたのは、翼のある天使を描いた細密画です。ブルーの背景の上に細かいモチーフがぎっしりと描きこまれ、真ん中に赤い衣を着た人物像があります。

イスラム文化圏内のペルシャでは偶像崇拝が禁止されているため、細密画上の天使は宗教上の存在ではありません。あくまでも想像の存在であるだけにどこか幻想的で、東洋系の顔立ちをした人物像はおだやか。見る者の心を癒してくれます。

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