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絵画:尾身周三「会津の民家」

品目 -
価格 8,000円

尾身周三「会津の民家」油彩をお買取りいたしました。

尾身周三(おみしゅうぞう)は、日本の民家を専門に描く画家です。
1943年に東京の荒川区に生まれた尾身周三は、絵が好きで好きでたまらないという子供時代を過ごした後、画家になることを決意。以来、40年にわたって特定の美術団体などに所属することもなく、一心に描き続けてきました。

現在でも日本全国の古民家を見て回り、日本人にとっての原風景のような、かやぶき屋根の民家に清流、のどかな山の風景などを素材として制作に取り組んでいます。

尾身周三が、「民家の尾身」とよばれるほど古民家の風景にこだわる背後には、日本が高度成長を果たした後にどこか精神的な支柱を失ったのではないか、という尾身自身の懸念があります。

その作品のほとんどに見られる古民家は、見る人にとって、何か失われたものの再現であり、強く心情に訴えるものがあります。

多作の画家である尾身周三が、これまでに描いた風景画は数万点におよぶともいわれ、写実的な画風には根強いファンが付いている画家です。

今回のお品物は、かやぶきの古民家2軒を描いたものです。
やや茫漠とした雰囲気の画面からは、年々、失われつつある古民家への尾身の愛情と哀惜の念が強くにじみ出ています。

尾身周三は趣味のアユ釣りとモデルとなる古民家探しのためにたびたび福島県およびその周辺を訪れているそうですが、モデルとなる古民家そのものが日本中で次第になくなりつつあるという現実を目の当たりにしています。

夏に見つけた民家を目当てに、秋にスケッチ旅行で訪れたら無くなっていて困った、というエピソードもあるそうです。
画家が描き出す風景そのものが失われつつあるという現実が、ほのかに画面をおおっているようなニュアンスのある一枚です。

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