井堂雅夫作 木版画「白沙村荘」

井堂雅夫作 木版画「白沙村荘」

木版画家の井堂雅夫(1945 – 2016)は、11歳までの少年時代を盛岡市で過ごし、のちに京都市へ移りました。京都市にやってきた1年後に、日本工芸会染織展で優秀賞を受賞した経歴をもつ伝統工芸士(染色家)、吉田光甫に弟子入り。その後、木版画を制作するようになりました。

日本版画協会や日動版画グランプリに入選をはたしてからは、個展のほかに宮沢賢治生誕百年祭では花巻市の公式ポスターデザインを手がけるなど、多方面でその名が知られるようになります。ふるさと切手「京の催事」、NTTテレフォンカード、営団地下鉄メトロカード、郵政省や郵政局発行の絵葉書など、日常生活で目にふれるアイテムのデザインも手がけています。

NHKの「婦人百科」、「趣味悠々」、「にんげんマップ」などメディアへの露出も多く、「趣味悠々」では講師として登場していました。
展覧会は、全国主要都市の百貨店や画廊にとどまらず、シカゴ、バンクーバー、フランス、オーストラリア、中国、タイなど世界各国で開催された実績があり、国内のみならず米国やイタリアがその作品を所蔵しています。

本作品は、京都市左京区浄土寺に位置する白沙村荘を題材にしています。白沙村荘は、日本画家橋本関雪が住んだ邸宅です。浄土寺の領地であった田園に造営されており、長い年月をかけて主家と画室、そして庭園内の茶室が建築されました。なお、現在「白沙村荘庭園」は、国の名勝に登録されています。1883年に生まれ、井堂雅夫の生年である1945年に亡くなった橋本関雪は、中国古典にも精通した知識人で、白沙村荘に住んでいた時には白沙村人と号していました。代表作は「琵琶行」や「南国」、「猟」などで、このうち「猟」は白沙村荘の橋本関雪記念館が所蔵しています。

濃く薄く静かに茂る緑は、訪れる人の背筋をぴんと伸ばしてくれるような心地よい緊張感に満ちており、同時に木版画のなかに憩いのひとときを見出すこともできます。

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