前本利彦「牡丹と白猫」額装日本画

前本利彦の牡丹と白猫

前本利彦(まえもと としひこ 1948-)は、北海道出身の画家です。多摩美術大学大学院を修了後、神奈川県展大賞、セントラル美術館の日本画大賞展優秀賞などを受賞。1995年、2001年、2004年と神奈川県箱根に位置する成川美術館で個展を開催したほか、2000年には和歌山県高野山蓮華院障壁画の制作をおこなうなど、精力的に活動しています。

人物を得意とし、初期の頃は黒い裸婦を多く描きました。のちに肌色や青色などさまざまな色を用いて裸婦を表現するようになり、そうした過程を経て白い裸婦の描写に到達。ナイフなどで画面を引っかくような手法から一点、日本画の伝統である薄塗りを用いて透き通るような美しい肌の女性を描いています。
本作品も、得意とする「白」で猫と牡丹を表現しており、モダンで日本的な美しさが画面から匂いたってくるよう。繊細な毛並みとブルーの瞳が醸し出す猫独特のつんとすました表情、日本で古来から愛されてきたぽってりとした牡丹の花びら、異なる「白」の味わいが一面に備わっているといえるでしょう。

牡丹は原産地である中国から日本に伝来した花で、富貴花(ふうきか)や、花の中の王という異名があります。中国のある時代においては、花といえば無条件で牡丹を意味するほど非常に人気の高い花ですが、それは日本においても同様で、長きにわたり絵の題材によく採用されています。
また、猫も浮世絵の時代から現代の日本画にいたるまで、さまざまな画家が好んであらわしてきた動物モチーフの一つといえます。ちなみに中国では、「猫」の発音と、70代や80代の老人を意味する耄耋(ぼうてつ)という単語の発音が同一であるため、長寿を祝うモチーフとしても好まれています。

額は上品なシャンパンゴールドで、背景とよく調和しています。伝統的な画法による日本画ではありますが、和室だけでなくリビングルームや洋間など、どんな場所でも華となってくれるような作品といえるのではないでしょうか。なお、本品は箱つきの美品です。サイズは75×55cmです。

関連買取実績
絵画買取TOP

買取方法

買取福助ならご要望に応じて
3つの買取方法が選べます。

LINE査定 無料相談 フリーダイヤル