古川隆久 釉彩こなら文六角陶筥陶箱

古川隆久陶箱

「古川隆久 釉彩こなら文六角陶筥陶箱」をお買取りいたしました。

古川隆久(ふるかわたかひさ)は、1940年に東京に生まれました。
1964年に東京芸術大学美術学部工芸科を卒業。その後、岐阜県陶磁器試験所に勤務しました。
1966年、26歳にして朝日陶芸展、現代工芸展、日展に入選を果たし、翌年には岐阜県陶磁器試験所を退社して、栃木県益子の塙陶苑に入社。
塙陶苑でさらに製陶の経験を積み、1971年に「日本伝統工芸展」に出品しています。

次いで1973年、33才のときに益子町で窯を開きました。
その後も日本工芸会正会員となり、1983年に「ジャパン・セラミックス・トゥディ」に出品、1987年に「第27回伝統工芸新作展」にて奨励賞を受賞、1994年には「第34回伝統工芸新作展」で日本工芸会東日本支部賞を受賞するなど、精力的に作品を発表し続けています。

古川隆久の作風に大きな影響を与えたのは、44歳で始めた釉彩技法です。
釉彩技法は、陶芸作品の描画色彩表現のひとつ。
陶磁器に絵や文字を書くには「釉彩」と「色化粧」の技法があり、「釉彩」は透明な釉薬に顔料をくわえた釉薬を作り、いったん焼成した陶磁器に描画する技法です。

釉彩技法では、釉薬をかけて焼成したあとの陶磁器に色彩表現をほどこすため、作家は色釉の濃淡のリズムをつける・色釉を盛り上げるなどのテクニックを存分に駆使できます。
九谷焼や伊万里焼によく見られる技法で、作品に立体感が出るのが特徴です。

今回のお品物は、植物のコナラを描いた六角形の陶器のふたつき箱です。
繊細な釉彩で描いたコナラのモチーフがあざやかで、印象深い作品。観賞用の陶筥(とうばこ)のため、保存状態が非常に良い美品です。
さらに箱がついており、非常に高額でお買取りが出来ました。

古美術・骨董の世界においては、作品に箱がついているかは評価が分かれる重要なポイントです。
とくに陶芸作品では箱の有無が査定額に大きな影響をおよぼします。作品と箱は、必ずいっしょに査定を依頼しましょう。

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