ブログTOP

掛け軸を最高価格で買取してもらう方法を解説!遺品整理も心配無用

掛け軸を最高価格で買取してもらう方法を解説!遺品整理も心配無用

かつて掛軸は日本のお家にはなくてはならない骨董品のひとつでした。

古いお家や遺品整理を始めたお家では大量の掛軸が見つかることがありますが、価値も保管方法もよくわからないという方は多いでしょう。

このまま保管しっぱなしでは掛軸にカビが生えたりするかもしれないし、処分したいが、高価な掛軸を知らずに捨ててしまうかも?と考えると不安になる…。そこでおすすめしたいのが掛軸買取です。

お家にある使わない掛軸を最高価格で買取してほしい、遺品整理で出てきたものを処分したいとお考えの方に、失敗しない掛軸買取のための基礎知識を、次の4点からご説明しましょう。

  1. 掛軸買取と他の買取との違い
  2. 買取査定の基準
  3. 高額買取の掛軸の特徴
  4. 自宅での掛軸の保管方法

これだけわかれば、安心して掛け軸を保管、買取に出せます。

掛け軸買取はほかの買取と何が違うのか

掛軸買取と他の買取との違い
掛け軸買取ってどういう点が他の買取りと違うのか、よくわからないと不安になるでしょう。

わからないままに査定を依頼すると、買取額が正しいのかどうかを判断することができません。
そこで掛け軸は他の骨董品と何が違うのか、掛け軸買取の特徴などを、次の3点で見ていきましょう。

  1. 掛軸の最高買取額はプロでもわかりにくい
  2. 同じ作家の作品でも買取額に差がでる
  3. 精巧な模写・印刷ものがある

掛軸という骨董品は日本人にはなじみが深いものですが、奥が深くて、プロの掛軸買取業者にとっても査定が難しいお品物なのです。

1.掛軸の種類は多様で、買取の最高価格がわかりにくい

掛軸買取の特徴は、描かれているモチーフや絵画様式があまりにも多種多様すぎて、骨董の知識のない方がパッと見ただけでは、本来の価値を見抜くのは難しいことです。

骨董品としての掛軸の歴史は長く、かつては日本のほとんどのお家の床の間を飾るなど需要が多かったため、非常に幅広い種類の掛軸が作られました。

現在でも比較的状態のいい掛軸が多数残っており、有名作家の作品で高額な買取価格がつくものから、無名の画家による買取対象にならないものまであります。

画題だけとっても花鳥風月・山水画・仏画・文字だけの掛軸など、描かれているものは広い分野にわたります。

掛け軸はジャンルとして広すぎるために買取基準が複雑になり、適正な買取価格・最高価格がわかりにくいのが特徴でしょう。

実際に遺品整理のために査定を依頼したら、山のような古い掛軸の中から数十万、百万円を超えるような高額な掛軸が見つかったという話もお聞きします。

もちろん他の骨董品でも、まさか、と思った遺品整理の途中で高額なお品物が見つかることもありますが、掛軸は査定される数が多いために、高額でお買取りができる掛軸が発見される可能性が非常に高いのです。

2.同じ作家の掛軸でも、モチーフ・制作年代によって価格差がある

有名作家の作品でも人気の高い掛軸と、それほど高くない掛軸があります。
したがって、おなじ作家であっても買取金額に大きな差が出てくることもめずらしくありません。

たとえば日本画家・小倉 遊亀(おぐら ゆき)の作品で言えば、優雅な女性の姿や仏像、花など人気のモチーフを描いた掛軸なら百万円単位の査定金額がつくのですが、あまり人気のないモチーフは少し金額が下がります。

また作家活動のごく初期に描かれた貴重な掛軸や、充実しきった時代の掛軸も高値の傾向があります。

有名作家=すべての掛軸が高額で売買されると思いがちですが、そう簡単に決められないところが掛軸買取の奥深いところです。

ちなみに、地域的に人気の高い作家も存在し、郷土にちなんだ画家の掛軸などは意外なほど高額な買取価格になることもあります。

掛軸の市場は非常に流動的で、買取金額、市場での売買金額が確定されているわけではないところも、掛軸買取が他の骨董品と違う点でしょう。

3.精密な模写作品がある

掛軸の中には、非常に精密・精緻な「模写作品」が多数あります。
これも掛軸買取のと特徴で、多数の掛軸を査定する遺品整理の場合は、複数の模写が含まれていることがあります。

しかし「模写作品」は贋作ではありません。
たしかに掛軸は贋作・ニセモノが多いジャンルです。それも「本物か?」と思うようなほど見事な出来ばえの贋作もめずらしくないのです。

ただし、技術的に高く評価されるべき「写し」、本物に迫る美しさを持っているものは、贋作ではなく「模写作品」の可能性があります。

絵画や書道の練習方法には、技術習得のためにオリジナルの書画をそっくりまねて書く「臨模(りんぼ・りんも)」という方法があります。

本物と違いがないほど精密に描きうつす過程を通して、技術を磨くという修行・練習です。ですから「臨模」で作られた作品は、写したものを他に転売する目的で描かれた作品ではありません。

しかし、オリジナルに迫るレベルの作品なので、「模写作品」として掛け軸買取の対象となることがあります。
「模写作品」は、オリジナルほどの高額査定はされないかもしれませんが、技術や出来ばえがすばらしければ無名の

作家が描いた掛軸としては高額で査定されることもあるのです。
こういった「模写作品」があるのも、掛軸の特徴です。

4.見分けがつきにくい印刷ものがある

掛軸の中には、非常に精緻な「模写作品」以外に「印刷」されたものがあります。

あきらかにおみやげ目的で制作されたものですが、現在の印刷技術は非常に高度であるため、一目見ただけではとても印刷物とは思えない掛軸が多いです。

プロの掛軸買取業者なら見分けがつくものでも、一般の方ではなかなか印刷だと気づかれないでしょう。

また最近では、シルクスクリーンなどを用いて人気の掛軸作品を美麗に印刷し、手に入りやすい価格で販売することもあります。

この場合は誤解がないように、初めから「シルクスクリーン・手彩色」などと記載されていますので、オリジナルとの区別がつくでしょう。

大量の掛軸買取をさせていただくことが多い遺品整理では、何本か「印刷もの」が混じっていることがあります。

印刷の掛軸であっても、ご本人様が生前、気に入ってかけておられたのならご遺族にとっては価値の高いものです。金額では測れない意味を持った掛軸ですので、買取に出さずにご遺族がお手元に持っておられる方がいいでしょう。

買取査定はどのような基準で行われるのか

買取査定の基準
それではいよいよ、掛軸買取の査定がどのような基準で行われるのか、見ていきましょう。

査定基準がよくわかっていなければ、提示された査定額が最高価格かどうかわからず、安価に手放してしまうかもしれません。ここでは

  1. 作家名
  2. 掛軸の状態
  3. 桐箱などの付属品
  4. 掛軸買取の市場動向

の4つに分けて、ご説明します。プロの掛軸買取業者はこの4点に注目しながら査定を進め、最終的に統合して査定額を決めているのです。

1.掛け軸の「作家」の確認

掛軸買取において、もっとも重要なのが「作家」です。どんな作家が描いた掛軸なのかがわかれば、だいたいの査定金額がわかります。掛軸買取の査定基準としてもっとも明白なのが「作家名」なのです。

有名作家・知名度の高い作家の掛軸は、査定金額が高くなります。
なぜなら有名作家の掛軸は掛軸市場において安定した人気があり、需要が多いからです。

たとえ人気のあまりないモチーフを描いた掛軸であっても、無名作家が描いた花鳥風月の掛軸より高価な買取価格になります。

最近は資産形成の一環として掛軸を購入する方も見えますが、投資目的なら人気のある、知名度の高い作家の作品が好まれます。
のちのち転売する時のことを考えて、高額査定が見込める人気作家の掛軸を選んで購入されるのです。

問題は、知名度の高い作家の掛軸には贋作も多くあること。プロの掛軸買取業者は、作家名を確認してから作品全体のレベルを見て、最終的に贋作かどうかを判断します。

掛軸の作家名は通常、落款(らっかん)やサインから判明するのですが、なかにはサインだけで落款を押さない作家もいますし、掛け軸の三か所に落款を押したうえに、「御脚印」という四つ目の印を押してあるものもあります。

掛け軸に明白な作家名がない場合、掛軸買取業者は有名作家がどの作品にどのようなサインをしているかという知識に基づいて、掛軸が本物か贋作かを判断することもあります。

プロの掛軸買取業者は、さまざまな掛軸に関する知識を持っていて、たとえサインがなくても人気作家のオリジナル作品を見抜く鑑定眼があるのです。

もちろん、作家名は専門家でなくても探すことができます。
ご自宅にある掛け軸や遺品を掛軸買取に出される時は、査定を依頼する前に掛軸をじっくりとご覧になるといいでしょう。

作家名を読み取り、その作家に人気があるか、知名度が高いかを知っておくだけでも、最高価格の目安を知る助けになります。

2.掛け軸の「状態」の確認

掛軸買取における、もうひとつの基準は「掛軸の状態」です。

たとえどれほど有名な作家が描いた掛け軸であっても、絵をかいてある和紙部分がボロボロで剥がれかけていたりシミがあったり、大きな破れなどがある場合は、残念ですが評価が下がってしまいます。

遺品整理などで長年にわたって押し入れに収納し続けていた掛け軸のなかには虫食いやシミ、破れができているものがあります。

状態がよくない掛け軸は、査定額が高額になりません。
たとえば、掛軸買取でよく見かける茶席で使用される掛け軸「茶掛(ちゃがけ)」などは、ほんのわずかでもシミや絵に折れた部分があると、評価の対象にならないと考えられています。

しかしそのままの状態でお買取りできる掛け軸は多数ありますし、有名作家の作品などはたとえ非常に状態が悪くても、そのままで査定→買取ができることが多いのです。

状態のよくない掛け軸であっても、一度は掛軸買取の専門業者に査定を頼みましょう。

3.掛け軸の「付属品」の確認

掛軸買取では、絵部分に加えて、周辺の「付属品」も査定基準の重要な要素です。

掛け軸は絵の部分と、その周りにある「表装」部分が一体化した骨董品です。

表装には「一文字(いちもんじ)」や「八双(はっそう)」「中回し(ちゅうまわし)」「風帯(ふうたい)」などの各部分があり、「本紙」と呼ばれる絵そのものと表装の両方が査定基準に含まれます。

ですから、表装は修復をしないでそのまま査定に出すのが鉄則です。

絵部分の状態が良くて表装がいたんでいるという場合は、表装のやり直しをしたほうがいいだろう、とお思いになるかもしれませんが、作品によっては表装に使われた素材や様式から作品が作られた年代などを判断することもあります。

修復に出してしまったために、掛軸買取の重要な基準である「制作年代」がわからなくなり、査定額が予想よりも下がってしまうことも考えられるのです。

また、掛軸買取における重要な付属品に「箱」があります。掛け軸をしまっておくための収納箱ですが、この「箱」は単なる実用品ではありません。

箱に掛け軸の来歴や由来を書いた「箱書き」があれば、掛け軸本体の価値が高まり、掛軸買取の評価もグッと上昇します。

遺品整理などの際には、掛軸が入っていた箱がどれほど汚く見えても処分しないようにしましょう。

4.掛軸買取の市場動向

掛け軸は骨董市場において非常に大きな位置を占めるジャンルです。日本国内はもちろん海外でも需要があり、毎日多数の掛け軸が取引されています。

そのため、掛け軸を含む骨董市場には日々、流行や需要の変化が起きています。
市場の変化によって掛け軸の価値が変わってくるので、掛け軸買取の査定基準のひとつに、最新の市場の動向を確認することが入っているのです。

基本的には、掛け軸も他の品物と同じように需要が多くて供給が少なければ買取金額が上がります。

何かのきっかけで作家の人気が急上昇すれば、それまでとは違う買取基準で査定しなくてはなりません。
最高買取金額の上限が変わってくるのです。

掛軸買取の専門家は骨董市場の最新動向を常に把握して、その時点でつけられる限りの最高価格を提示するようにしています。市場の動きに連動して査定することも大事なのです。

高く買取してもらえる掛け軸の特徴

高額買取の掛軸の特徴
さて、掛軸買取の複雑さや査定時の基準などが分かったところで、気になるのは自宅にある掛け軸が高く買い取ってもらえるものかどうかです。

このポイントをきちんと押さえておかないと、掛け軸本来の価値を読み損ねるかもしれません。

買取金額が高額になりやすい掛け軸の特徴4つをご紹介しますので、お手持ちの掛け軸と合わせてチェックしましょう。

  1. 有名作家の掛け軸
  2. 古い時代の掛け軸
  3. 由来・来歴の明確な掛け軸
  4. 人気モチーフの掛け軸

これら4点をすべてクリアしていれば、かなり高額な掛け軸という事になりますが、どれか1点または2点に当てはまるものでも、掛軸買取の対象になります。

1.有名作家や人気作家の掛け軸

掛け軸は、作家名が大事です。作家物の掛け軸かどうかは、高い評価の第一基準です。

お手持ちの掛け軸が、作家ものかどうかは、掛け軸にある作家のサインや落款(らっかん)を見つけることでわかります。

掛け軸のどこかに作家の名前が入っているので、裏表をじっくり見て探しましょう。
落款がついていれば、その掛け軸を描いた制作年月日や、知人に渡したものなどの掛け軸が描かれた状況を説明する文章が記されている可能性があります。

ただ、いくらさがしてもサインが見つからない、落款もない、サインも落款もあるが達筆すぎて読み取れない、などのケースも多数あります。

ご自分で調べても作家名がよくわからなかったという場合は、掛軸買取の専門業者にご相談されるといいでしょう。

2.制作された時代が古い掛け軸

掛け軸は非常に長い歴史のある骨董品ですから、制作された時期が古ければ古いほうが、価値が上がる可能性が高いです。

掛け軸は遠く飛鳥時代に日本に渡来したと言われています。

中国より朝鮮半島経由で日本に掛け軸が伝わった当初は「仏教の礼拝用」でしたが、のち鎌倉時代の終わりごろになると、水墨画が中国からやってきて絵画作品として親しまれるようになりました。

ですから古い掛け軸だと、室町時代の終わりにあたる1300年代の前半に作られた作品もあるのです。

しかし掛け軸の製作時代を突き止めるのは簡単ではありません。

掛け軸や骨董品について広い知識を持っているプロの掛軸買取業者は、推定される制作時代に使われていた技術などを確認しつつ、買取金額を提示します。

そして「珍しい掛け軸・たくさんの数が残っていない掛け軸」が価値の高いものです。制作時代が古い掛け軸ほど貴重なものとして、価値が上がっていくのです。

非常に古い時代に作られた掛け軸なら、保存状態があまり良くなくても高い査定額になります。

遺品整理の場合は、古すぎて汚い、とても買取対象にならないのでは?と思うような掛け軸でも、すべて査定にお出しになるのがいいでしょう。

3.入手経路がはっきりしている掛け軸

「入手経路」がはっきりしている掛け軸は、比較的、高い査定額になることが多いです。なぜなら、掛け軸が本物である確率が高くなるからです。

掛軸買取において「入手経路がはっきりしている作品」とは、たとえば「有名な骨董収集家のコレクションからゆずってもらった」というものや「大きな骨董店などが開催するオークションで購入した」というものです。

また、「政治家など公人から贈られたもの」なども、贋作である可能性はかなり低いと言っていいでしょう。

なぜなら、掛け軸が贋作でないオリジナルであるかどうかを調べるには、持ち主を順番にたどって行き、最終的に作家のところまでたどれるのが一番いいからです。

まちがいなく作家が描いた掛け軸であり、作家から数人の持ち主を経由して現在の持ち主にきたという事がわかれば、贋作である可能性は低くなります。

このように、由来・来歴がはっきりとしている掛け軸は、オリジナル作品として高く評価されているのです。

4.人気のある図柄・希少性のある図柄の掛け軸

掛け軸には多様なモチーフが描かれており、なかには人気の高いモチーフも存在します。

たとえばお正月などおめでたいときに使う掛け軸として「松竹梅高砂」や「鶴亀松竹梅」があり、仏事や法要、お盆などにかける仏事用の掛け軸には「六字名号」「蓮華」などがあります。

特定の時期に使うモチーフの掛け軸は根強い人気を維持していますし、知名度の高い作家の書いた定番図柄の掛け軸は買取金額が高くなります。

はば広い年代から人気のあるジャンルは「花鳥画」です。「花鳥画」は中国から伝わった絵画様式ですが、日本に伝わってから「大和絵」の技術で日本風に変わりました。

描かれるモチーフもきれいな花や木々、花と虫を描いたものなど、日本人にはなじみが深いものですし、自宅に飾りやすいという理由から、骨董市場での需要がなくならないジャンルの掛け軸です。

このほか、自分がコレクションしているモチーフの掛軸ならいくら出してもいいというコレクターも数多くおり、希少価値の高い掛軸には、やはり高額な査定額がつきます。

買取までの掛け軸の取り扱い方法

自宅での掛軸の保管方法
では、ご自宅に掛軸買取で高く評価されそうなものがあった場合は、どうしたらいいでしょう?早めに査定を依頼されるのがいいのですが、さらに査定・買取までの掛け軸の扱いにも十分な注意を払うのが大事です。

せっかく高額買取が期待できそうな掛け軸があるのに、自宅での保管や取り扱い方法を間違ってしまったために価値が急落してしまった!ということもあります。ここでは、掛け軸の正しい取り扱い方3点をまとめました。

  1. 掛け軸を定期的に出し、収納すること
  2. 掛け軸のはずし方
  3. 掛け軸の保管方法

この3点に注意しておけば、ご自宅でも安心して掛け軸を楽しめます。

1.掛け軸は定期的にかけて、「呼吸」をさせる

掛け軸はどれほど保管場所に気を付けても、収納したままだと、かえって劣化が進むと言われます。

「掛け軸に呼吸をさせる」などという言い方をしますが、掛軸買取に出すまでは、定期的に床の間にかけて空気に触れさせるほうがいいでしょう。

掛け軸は和紙で出来上がっているので、和紙が空気中の湿気を吸収したり吐き出したりする時間を取ってあげると、良好な状態を維持しやすいのです。

掛け軸をかけるときは、場所にも注意しましょう。

高温多湿の場所や直射日光が当たる場所は和紙に負担がかかりすぎるので不向きです。
またクーラーなど冷暖房の空気が強く当たる場所もいけません。掛け軸が乾燥しすぎてしまうのです。

掛け軸を床の間に飾ったら、次はしまうタイミングを考えましょう。
床の間に飾った掛軸は、だいたい1~2か月に一度のペースで元どおりにまき直し、休めてあげることが大事です。

あまり長いあいだかけたままにしておくと、室内の湿気のために掛け軸が反ったり、日に焼けてしまったりするからです。

劣化を防ぐためにも掛軸の状態をよく観察しておきましょう。

2.掛け軸をはずすときは、絵が自分の正面に来る位置でおこなう

掛け軸のはずし方にも注意が必要です。床の間などからはずすときは、羽ほうきなどで軽く表面のほこりを払います。

つぎに、自分の手が濡れていないかどうかを確認してから、掛け軸を胸の高さまで持ち上げて巻きます。

初めはごくゆるく巻いても大丈夫です。
ゆっくりと巻き終わったら、最後にゆるみを取るようにきちんと巻き直します。これできれいに整います。

掛け軸を巻くときは、必ず掛け軸の絵が自分の正面に来る位置で巻きましょう。
裏側から巻いてしまうと、掛け軸の絵が折れてしまう危険性があります。
いったん折れてしまうと、取り返しがつきませんから、巻く時の向きは要注意です。

また掛け軸をはずす時は、近くに花瓶などがないかも確認します。

うっかり体のどこかに花瓶がひっかかり、中の水がこぼれて掛け軸が濡れてしまったら大変です。
掛け軸が何よりも嫌うのは湿気ですから、水分がかからないようにしましょう。

3.保管時は湿気の少ない場所で桐箱に入れる

掛け軸を保管する時には、桐箱に収納するのがおすすめです。

桐には湿気をコントロールする力があるので、掛け軸をしまうにはぴったりの素材。
軽くて美しい点も、掛け軸の収納箱としてふさわしいものです。

掛軸の箱にはシンプルな形の桐箱のほか、漆を塗った外箱の中に箱がある高級な「二重箱」などもあります。
好みによって、あつらえるのもいいでしょう。

桐箱に入れて保管した掛け軸は、年に2~3回ほど床の間にかけるか、虫干しをしましょう。
どれほど通気性のいい場所であってもあまり長期間もわたって箱の中にしまったままにしておくと、湿気でシミや虫食いができてしまいます。

古い掛け軸にはよく茶色のシミがありますが、あれは水分に含まれる鉄分が、湿気によって酸化してできたものです。

シミは掛け軸の状態を損ねるものですから、定期的に箱から出しておきましょう。

LINE査定 無料相談 フリーダイヤル
Scroll Up