伊藤左千夫の掛軸買取

伊藤左千夫:正岡子規の後継として近代短歌の礎を築いた歌人

伊藤左千夫(いとう さちお 1864-1913年)は、歌人、小説家として活躍しました。

上総国武射郡(現千葉県山武市)の農家に漢学者の父、武士を先祖とする母をもって生まれた左千夫は、学びに熱心な少年時代を過ごしました。

政治家や実業家を志すほど意欲にあふれていましたが、目を傷めて就学が難しくなり夢を断念、大学中退後は乳牛を飼育して生計を立てていました。

生活基盤が整ったことで、茶の湯や和歌を学びはじめます。茶道具や掛け軸を好む、粋な側面があったといわれています。

その後、正岡子規が発表した歌論「歌よみに与ふる書」に感銘を受け、弟子入り。

子規の没後はアララギ派の前身として知られる根岸短歌会系の歌人をまとめるリーダー的役割を担いました。

自身の作品を詠むだけでなく、子規の晩年の短歌をよく研究することで近代短歌の発展が正しいものになるよう尽力しています。こうした功績ゆえに、子規の実質的な後継者は左千夫であるといわれています。

短歌雑誌の「馬酔木」、「アララギ」の発行における中心人物であり、斎藤茂吉らを育成したことでも知られています。

また、短歌のほかに小説をあらわしており、中でもいとこ同士の淡い恋を描いた「野菊の墓」は有名です。

これは雑誌「ホトトギス」に寄稿したもので、子規による写生文からインスピレーションを得た作品といわれています。

発行当初から夏目漱石に絶賛され、「野菊の如き君なりき」としてこれまでに数回映画化されました。ほかに「隣の嫁」、「春の潮」といった小説を発表しています。

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