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香川勝広について

宮内省型の豪奢な金工作品を残した名工

香川勝広(かがわかつひろ)は、明治期に活躍した金工師です。

13歳で面師の有吉長門正(喜多流)の弟子になり木彫りを学びましたが、のちに彫金を学ぶためにあらためて野村勝守の弟子になりました。

さらに加納夏雄の門下に入り、さらに研鑽をつみました。
第3回内国勧業博覧会妙技2等賞を受賞し、宮内省から二十貫という大型の銀花盛に金象嵌鳳凰の彫刻をするように命じられ、みごとに大作を仕上げました。こういったさまざまな業績から、1906年(明治39年)に帝室技芸員に任命されました。

香川勝広の作風は、いわゆる「宮内省型」と言われるものです。明治期の工芸品の中には宮内省からの依頼によって製作されるものがあり、高価な材料を惜しげもなく使って、彫刻技術を駆使するものです。作品はやや重厚な格式のある雰囲気になり、モチーフも伝統的なものを選ぶことが一般的です。

香川勝広の作品で言えば代表作である「和歌浦図額」や「鳳凰高彫花盛器」、「猿猴図額」などが宮内省型と呼ばれる豪奢なものです。

技術的には香川勝広の師である加納夏雄が得意とした片切彫の技法を使いこなし、彫味に上品さだけでなく柔らかさをも付け加えました。

香川勝広の作品には味わいのあるものが多く、時間がたっても評価が下がらない作家です。
さらに香川勝広は煙管も作成しており、こちらは江戸っ子らしい(江戸、下谷の生まれです)小粋で洒脱な作品が残っいます。どの作品にも、熱心なコレクターが多い作家です。

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