中村敬宇の買取

中村敬宇:イギリスに留学し個性の大切さを説いた啓蒙思想家

中村敬宇(なかむら けいう 1831-1891年)は、正直(まさなお)が用いていた号です。ほかにも鶴鳴、梧山という号を使っていました。

啓蒙思想家、教育者として英学塾、同人社などの私塾をひらき、東京大学文学部教授、女子高等師範学校長(現お茶の水女子大学)などを歴任しました。

江戸の幕府同心を父にもち、長男として生まれた敬宇は、儒教の根本経典とされる四書、漢学、蘭学、英語を学び、幕府の御用儒者となりました。幕府がおこなったイギリス留学で監督として渡英しましたが、イギリスで幕府瓦解を知り帰国します。

帰国後は明治元年に解説された藩学校である静岡学問所の教授となり、サミュエル・スマイルズの「Self Help」を翻訳して出版しました。この本は邦題を「西国立志篇」または「自助論」といい、100万部以上の大ヒットとなりました。

続いて「自由之理(現「自由論」)」という邦題で翻訳出版した、ジョン・スチュアート・ミルの「On Liberty」の思想に影響を受け、個人の尊厳や個性の重要性を説きました。

国内の学術団体の先駆けといわれる明六社を、福沢諭吉らと共に設立。彼のひらいた私塾である同人社は、慶應義塾、攻玉社と並び、当時三大義塾と称されていました。

女子教育と聾唖教育にも力を注ぐなど、啓蒙思想を広め、現代の教育の礎となりました。
学校長を務めたお茶の水女子大学には、彼のしたためた掛け軸が遺品のひとつとして収められています。

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