大口鯛二 買取

大口鯛二について

古筆研究に大きく貢献した宮内省の歌人、書家

大口鯛二(おおぐち たいじ)は、「鯛」の字を分割した周魚(しゅうぎょ)という号で知られる歌人、書家です。名古屋に生まれた鯛二は、歌人で国学者の伊藤祐命(いとう すけのぶ)に和歌のてほどきを受けました。25歳で宮内省御歌所に入省してからは、当時御歌所の所長であり作詞家としても活動した高崎正風(たかさき まさかぜ)に習いました。御歌所は、日本国憲法が施行される以前に存在していた外局です。天皇や皇后をはじめとする皇族の和歌、新年はじめにおこなわれる歌会始の事務を司っていました。1947年に廃止されています。鯛二の功績としてもっとも知られているのは、後奈良天皇が下賜した「西本願寺本三十六人家集」を京都西本願寺の庫裏から見つけたことです。鯛二の古筆研究は古筆学界や書道界で重要な位置付けがなされていました。創設した和歌の会「千種会(ちくさかい)」には5万人をこえる会員がいたといわれています。
書家としての鯛二は、歌人らしくかな書を得意としていました。「西本願寺本三十六人家集」は、発見したという功績によって1年ほど貸与を許可されたため、熱心に模写をしたといわれています。古書の研究は、「書苑」や「月台」という専門雑誌にその成果を寄稿していました。弟子には、日本画家の川合玉堂と親しく、合作の書画もあらわしている尾上柴舟(おのえ さいしゅう/しばふね)がいます。師匠と同様、古筆第一主義を掲げ、鯛二の高弟として著名な存在です。

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