絵画の価値はどこで決まる?高額な理由と価値が決まる仕組みとは

絵画の価値はどこで決まる?高額な理由と価値が決まる仕組みとは

絵画の価値の決まる瞬間

すべての絵画は、画家が完成させた瞬間に値段がつくわけではありません。
美術界に知られないまましまわれ、何かのきっかけで世に出て初めて価値が出る作品もあります。絵画の価値がいつどのようにして決まるのでしょうか?

絵画の値段はどこで決まるのか

絵画の値段が決まる場所は、

  • 画廊
  • オークション

です。
これらの場所は売り手と買い手をつなぐ役割を担っており、それぞれの思惑によって価格が変わります。
買い手は立場によって絵画を購入する動機が違います。

個人 好みに合うかどうか/投資目的
企業 自社にふさわしいか/投資目的
美術館 所蔵することで集客が増えるかどうか

オークションや画廊には、こうした思惑をもつ買い手が集まっており、購入する動機によって絵画の金額も変動します。

絵画が高額になるのはどうしてなのか

絵画が高額になるのは、

  • 流行
  • 画家についての研究発表
  • 来歴

などの要素が複合的に組み合わさっているためです。
具体的には、

  • 描いた作家の驚くような研究結果が発表された
  • 特定の絵画をモチーフにした映画や本が爆発的に流行した
  • 有名人の所持していた絵画が売りに出され、絵画の価値に「持ち主の価値」が上乗せされた

といったケースが考えられるでしょう。
数年前に世界的な大流行となった「ダ・ヴィンチ・コード」のように、ストーリーに深く関わる画家の人気が再燃するのはよくあることです。

また、「マイケル・ジャクソンが屋敷に飾っていた絵画」といった来歴の絵画がオークションにかけられた場合を想像すると、価格が高騰する様子が目に浮かぶのではないでしょうか。

良い絵画=価値が高いとは限らない

優れた絵画だからといって、必ずしも高額になるかというとそうではありません。
そもそも優れた絵画とはどのようなものなのでしょうか。

芸術的に優れていても人気とは限らない

芸術的な観点において、優れた絵画とは

  • 作家の独自性が感じられる
  • 一定の技術的水準を満たしている
  • 今までになかった技法によって描かれている
  • 時代を象徴するような作品である

といった要素が挙げられます。
では、これらの要素をすべて満たしているものは高額かというと、そうではありません。
芸術的に優れていても、

  • そもそも世に出ていないので価値がついていない
  • 作品の雰囲気や形態が展示向きではなく売れない

という作品はたくさんあります。
1枚しか絵が売れなかったという通説の真偽は別としても、ゴッホなどは生前と後世の評価が大きく異なる画家の一人といえるでしょう。

人気でも芸術的に優れているとは限らない

芸術的にすぐれていても売れないのと反対に、人気があっても芸術的に優れているとはいえない絵画も少なくありません。
絵画の価値は金銭によってはかれるものではないため、
100億円で売れた=100億円の芸術的価値があるということではないのです。
言い換えれば、2,000円しか値段がつかなかった=絵画の価値が2,000円しかないということでもありません。
絵画の値段はあくまでその時にその金額で売買されたということであり、絵画の価値とイコールではないのです。

絵画における3つの価値

絵画の価値は流動的ですが、3つの種類に分けて考えることができます。

絵画の価値1. 人類の財産とみる「芸術的価値」

人は太古の時代から絵を描いてきました。
歴史的に価値ある絵画は、言い換えれば人類全体の財産とみることもできるでしょう。その絵画を所有し、適切に保管するのは、人類に対する貢献でもあります。
「芸術的価値」は、絵画の文化的な価値であり、歴史的な価値を見出す人もいます。

絵画の価値2. いくらで購入したという「金銭的価値」

もっとも分かりやすい価値が、購入金額そのものを示す「金銭的価値」です。
将来売却して資産を増やす投資目的として絵画を購入するなら、まず金銭的価値に着目するべきでしょう。

絵画の価値3. 自分や組織を高める「社会的承認価値」

3つの中で、もっとも分かりにくいのが「社会的承認価値」です。
このものさしは、絵画の購入が名誉やご褒美となり得ることを示す価値です。

  • 昔から好きな絵画を購入し、自分の好きな時に眺められる「特権」を得る
  • 著名な作品を購入することで、自身の「名声」をも得る

絵画の価値には、こうした価値判断も含まれます。

絵画だけでなく、額縁や箱にも価値がある

額縁や箱などの付属品から描かれた年代がわかることも

絵画だけでなく、額縁や箱にも価値がある

絵画は、裸で売買されることは珍しいです。必ず額や箱などに入った状態で売買されます。

額縁や箱には、年代や画家のサインが書かれていることも多く、それが、絵画の価値を高めてくれることも少なくありません。

できるだけよい状態で保管、保存されているほうが価値が高い

他の美術品や骨董品と同じように、絵画もまた、保管状態によって価値が変動します。保存した状態が悪く、退色、変色していたり、破れやひび割れなどがあったり、カビやシミなどがあれば、それが価値を下げる原因に・・・。

保管するときには、湿気や直射日光を避けるのが基本です。また、年間を通して温度差が少なく、低温、高温にならない部屋などにしまいましょう。飾る場合も充分に湿度・室温・日光に注意して、ガラスの入った額に入れるなど、絵画の表面が汚れないようにしてください。

ただし修復をしてしまうと価値が下がる場合も

絵画の表面に傷がついたり、汚れが付いたりしたら、修復すればいいと考える人もいるかもしれません。もちろん、専門家に修復を依頼すればいいのですが、自身で絵の具などを使って修復してしまうと、どんなにそれが狭い範囲でも、価値を下げる原因になります。
ときには修復しないほうが、価値を維持できることもあります。

価値を知らなくても絵画を楽しめる

分かるようで分からない、絵画の価値。
ですが、価値を知ることは、絵画を楽しむことにおいて重要ではありません。自分の感覚を大切にすることが重要です。

絵画の価値は変わりやすい

絵画の価値は、

  • 時代や流行
  • 主観的判断
  • 売買する者の目的

によって左右されます。
そのため、たとえ同じ作品であっても二度と同じ値段はつかないかもしれません。
昨日まで真作とされていた絵画が、実は贋作だと判明したら、その絵画の価値は0になってしまいます。
反対に、一夜にして見出された画家の作品が、100円から100億円に変化する可能性もまったくないとは言い切れないのです。

絵画の価値は変化するものだと理解した上で、絵画に親しみ、美しさを楽しむことが大切ではないでしょうか。

価値を知りたい時は専門家に鑑定を

とはいえ、自宅に眠っている絵画の価値を知りたいという気持ちを持つ方も少なくはないと思います。
そんな時は、絵画についての理解を深めるためにも専門の業者に鑑定を依頼してみましょう。価値がないと思い込んでいた絵画も、意外な値段がつくかもしれません。
作者も分からない、来歴も不明、という絵画も専門知識のある業者であれば特定可能です。

価値ある絵画の買取は専門家に鑑定してもらいましょう。

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