ビスクドールの処分方法 人形供養や寄付より人形買取へ

ビスクドール Sheer Elegance シーアエレガンス 約71cm02

ご実家の整理などで古いビスクドールの扱いに困っている方へ。ビスクドールは処分するより買取店へ売却するのがおすすめです。

アンティークドールと呼ばれる古いビスクドールなら、数万円という高額査定になることも。新しいリプロダクションドールも買取可能です。

ビスクドールの買取

ドイツ製 ビスクドール 168 約59cm03
ビスクドール、市松人形などの日本人形、ぬいぐるみは処分するのが何となく怖い、バチが当たりそうと思うのは自然な感情です。精巧に作られた人形であればあるほど、古いものであればあるほど、いらないと思っても捨てるのはためらわれるのが当然でしょう。

そんな時に活用していただきたいのが、高価買取の可能性もあるビスクドール買取、人形買取です。フランス製の古いビスクドール、著名な工房の手によるアンティークドールなら買取相場は30,000~500,000円。近年人気の人形作家がアンティークビスクの型を用いて作ったリプロダクションドールでも、1体3,000~5,000円の買取が可能です。

ビスクドールとは

サクラビスク 山大ママ―人形25cm
ビスクドールは、「二度焼き」という意味であるビスキュイ(Biscuit)が語源になっている磁器製の素焼きドールです。
19世紀のヨーロッパで大流行し、富裕層がこぞって子女用玩具として買い求めました。
磁器製の人形は、もともとは衣装を着せてミニチュアのマネキンのように展示するファッションドールとして焼成されていましたが、万国博覧会で日本から市松人形が出品されたことにより、子ども用の玩具として改良されました。

ヨーロッパにおける新しい富裕層、いわゆるブルジョワジー(中産階級)の親たちは、子どもにビスクドールを買い与え、服を着せ変えたりままごとの相手として遊ばせたりして、家事や育児を学ばせていたといわれています。
いわば、現在の知育玩具のような役割をビスクドールは担っていました。

プレスドビスクとポアードビスク

ビスクドールの作り方には2種類あります。ビスクドールが台頭したばかりの頃には、型に「陶土」という陶磁器の原料になる粘土の一種を押し込んで作られていました。これをプレスドビスクといいます。

時代が下るにつれて、量産しやすい液状ポーセリンを流し込んで形を作るポアードビスクの方法がとられるようになりました。

当初のファッションドールとして作られたビスクドールは観賞用の人形だったので、手足を動かすことをあまり想定しない大人の女性の造形で作られていました。

ですが、玩具としてのビスクドールは着せ替えや椅子に座らせるといった動きを想定して手足や頭を動かすことができる人形として作られ、また体つきも子どもやベベ(赤ちゃん)の姿を模したスタイルに変化していきます。

アンティークビスクとは

ビスクドールの中でも、作られてから100年以上が経過している人形はアンティークドールやアンティークビスクと呼ばれます。これは、アンティークという定義が概ね作られてから100年以上経過したものに対して使われているためです。

100年は経過していないけれど、価値のある古いビスクドールであるという場合は、ヴィンテージドールやヴィンテージ人形などと区別することもあります。

尤も、買取の現場では99年前のビスクドールと101年前のビスクドールに明確な買取価格の差があるわけではもちろんありません。鑑定額は、ビスクドールの状態や希少性などを総合的に査定して判断されます。

リプロダクションドールとは

アンティークビスクやヴィンテージ人形のほかに、価値あるビスクドールとしてリプロダクションドールが挙げられます。リプロダクションドールは別名レプリカドールともいい、現在の作家や工房が作ったビスクドールを指します。リプロと略されることもあります。

とはいえ、完全なる新作の創作人形というわけではなく、アンティークドールの型を用いて焼成しているところがポイントになります。現在の材料や製造方法で作られたリプロダクションドールは、アンティークドールと比べて格段に丈夫であり、着せ替えを楽しむファンにとっては扱いやすいという利点があります。

また、作家や工房の手によって新たな解釈が加えられ単なるアンティークのレプリカとは違った独自の趣や美しさがくわわることも。アンティークドールに限りなく近づけた人形をチョイスすることも、作家の色が加えられた新たなデザインの人形を選ぶことも可能です。

ゆえに、リプロダクションドールもアンティークドールやヴィンテージの人形に勝るとも劣らない価値が見出されることもしばしば。
ご自宅に眠っているのは、もしかしたら非常に希少価値の高いリプロダクションドールという可能性があるかもしれません。

買取に出さずに安心して処分する方法「人形供養」

人形供養
買取に出さない場合、人形の処分で一般的なのは「人形供養」という方法です。人形供養は、日本人形やビスクドール、おもちゃのぬいぐるみなどに感謝を伝える儀式であり、怖い思いをしないで手放すためのセレモニーです。

お寺や神社、セレモニーホールといった場所で開催されますが、時期が決まっていることもあり、場所や地域によって金額の相場もまちまちです。依頼してから人形供養までは期間が空いてしまうこともあり、遺品整理や実家の片づけを急いでいる方にとってはもどかしい思いをしてしまう場合も。

また、なかには充分な供養が行われずに料金だけが請求されたり、供養完了の報告がなされずにモヤモヤした気持ちを抱えてしまうケースもあります。

その点、ビスクドール買取や人形買取は大切に保管されてきた人形を無料鑑定し、コレクターや愛好家など「次の持ち主」へ大切におつなぎすることができるので安心して利用できるでしょう。

ビスクドールの買取は出張鑑定や店頭査定にも対応しており、メール鑑定で簡易的におよその相場をチェックしてもらうこともできます。

買取に出さずに安心して処分する方法「寄付」

寄付
いらなくなったものを処分する方法として、寄付があります。ビスクドールや日本人形などは玩具やコレクターアイテムという位置づけになるので、子どものいる養護施設や関連団体、もしくは人形関連のミュージアムや記念館といった場所が候補として挙げられます。

しかし、ビスクドールは幼い子どもにとって「怖い存在」と思われることもあり、学用品や本など以外は断られる場合も。美術館も、収蔵するほど価値がない、あるいは同じようなドールがあって保管しきれないといった場合は、寄付を受け付けてくれないケースがあります。

その点、ビスクドール買取であれば、一体一体の価値を鑑定できますし、コレクターや海外のオークションなどに販路をもっているため、ビスクドールを怖がることなく大切にしてくれる次の持ち主を探すことは簡単です。

何より、寄付は0円もしくは経費を支払って処分することになりますが、買取なら無料鑑定をしてビスクドールを現金化できます。遺品整理などで寄付行為をしたいという方は、ビスクドールを売却して得たお金を一部任意の団体に寄付するというアクションも良いのではないでしょうか。

いらないけれど処分に困っているというビスクドール、フランス人形をお持ちの方はお気軽に買取をご検討くださいね。