・異時同図法(いじどうずほう)
異なる時間に起きた場面を一画面に描く方法。

・院体(いんたい)
中国宮廷の画院=翰林図画院(かんりんとがいん)の画風をいう。とくに北宋から南宋時代の院体画が名高い。

・画像石(がぞうせき)
墓室などの建造物に用いる石材に、画像を浮彫したもの。おもに後漢時代にさかんにつくられた。

・ 画像塼(がぞうせん)
煉瓦に型押しなどによる浮彫をほどこしたもの。

・花鳥画(かちょうが)
草花や鳥、また虫や動物を描いた絵をいう。草花の絵を花卉画、虫の絵を草虫画、鳥や小動物の絵を翎毛画ともいう。

・渇筆(かっぴつ)
墨がかすれるように描くこと。たっぷり墨をつけて描く潤筆は俗っぽく、渇筆は超俗的といわれた。

・華北山水画(かざんさんすいが)
五代~北宋初期に華北の荊浩(けいこう)・関同(かんどう)・李成(りせい)・范寛(はんかん)らが描いた山水画を、北宋の郭煕(かくき)が統合して完成した山水画。厳しく広々とした自然描写と枝が湾曲した独特な樹木表現が特徴。李郭派(りんかくは)ともいう。

・翰林図画院(かんりんとがいん)
中国の宮廷画家の組織。唐時代にめばえ北宋時代に制度が完成。元時代に途絶え、明・清時代には「画院」の名で復活。

・経変(きょうへん)
→変相図

・金泥(きんでい)
金の粉末をにわかに入れた水で練った顔料。銀泥もある。

・金碧青緑山水画(きんぺきえいりょくさんすいが)
群青・緑青など濃密な色を用いて山岳を描き山のしわなどに金泥を施した山水画。

・隅取り(くまどり)
色や墨の濃淡、白のぼかしにより立体的な装飾的効果を出す画法。

・減筆体(げんぴつたい)
筆数を減らし対象を略して描く画法。南宋の梁楷の描き方が名高い。

・孝子伝(こうしでん)
画題の一種。儒教の教えを背景に悪を戒め善を勧める目的で親孝行な人物の伝記を描く。

・江南山水画(こうなんさんすいが)
五代・南唐の董源と巨然にはじまる江南地方の山水画風。湿潤な江南の風景を描き、披麻皴や自由で流動的な筆致を特徴とする。董巨派とも。

・山水画(さんすいが)
山や水辺を描いた風景画。その起源は漢時代の神仙思想的な絵画に求められるが、次第に独立して五代~北宋以後は中国絵画の中心となった。

・山水の変(さんすいのへん)
唐時代の呉道玄が大画面の山水を素早い線画で描いてはじめたという山水画の変革。

・皴法(しゅんぽう)
山水画において山や石などのしわを描く画法。麻の繊維をほぐしたような少し波うった「披麻皴(ひましゅん)」や「斧劈皴(ふへきしゅん)」など多種ある。

・蕭散体(しょうさんたい)
元末の倪瓚(げいさん)が生み出した山水画の様式。かすれたまばらな筆づかいで寂寞感を漂わせた独特な画風。

・真景山水(しんけいさんすい)
実在の場所の風景を取材して描いた山水画

・誓願図(せいがんず)
釈迦が誓願をたて、未来に成仏することを予言される内容の図。中央アジア・トルファン地域の石窟壁画に特有な形式。

・鉄線描(てつせんびょう)
針金のように太さの一定した描線。西域でおこり唐時代に広まって仏画の基本描線となった。

・透視図法(とうしずほう)
画面のある一点に向かって対象物の線が集中するように描く遠近表現の画法。

・図画署(とがしょ)
朝鮮王朝の宮廷画家の組織。中国の翰林都図画院の制度を取り入れて成立。画員20人と生徒十数人からなる

・帛画(はくが)
絹に描かれた絵画。戦国時代から、前漢時代の作品が主に湖南省長沙の楚国遺構から出土している。

・白描画(はくひょうが)
墨の輪郭線のみによる絵画。

・潑墨(はつぼく)
墨をはねちらしたり、画面に注ぎ込んだりして描く水墨画の技法。唐時代に前衛的手段としてはじまった。

・破墨(はぼく)
墨の濃淡を生かし画的な描写を中心とした水墨画の画法。

・風俗画(ふうぞくが)
同時代の日常生活を主題とする絵。中国の唐時代には宮廷婦人を描く仕女図が流行した。北宋の開封における清明節の賑わいを描いた清明上河図巻も風俗画にあたる。朝鮮では朝鮮王朝後期に庶民生活を描いた民族的な風俗画が流行した。

・文人画(ぶんじんが)
官僚や知識人が余技として描いた画。職業絵画の画として区別していう。その起源は魏晋時代まで遡るが、「文人画」の語は明末の董其昌が用いはじめた。

・変相図(へんそうず)
仏教の経典の内容や説話を描いた図。

・墨竹(ぼくちく)
墨で描いた竹の絵。松、梅とともに描くものを「歳寒三友(さんかんさんゆう)」、菊・梅・蘭と共にあるものを「四君子(しくんし)」といい、文人に好まれた画題であった。

・曼荼羅(まんだら)
密教の宇宙観を多数の仏や菩薩を配置して表現した図。儀式や修法の本尊として用いる。

・李郭派(りかくは)
→華山山水画

・列女伝(れつじょでん)
画題の一種。儒教の教えを背景に悪を戒め善を進める目的で貞操堅固で気性の勝った女性の伝記を描く。

・婁東派(ろうとうは)
清代時代の王原祁を祖とする文人画の一派で、清の正統派画壇の主流となった。明末の董其昌の理論を忠実に守った類型化した画風を広めた。