トルマリンの概要

トルマリンの名称は、シンハリ語で「色の混ざった石」を意味する「turmali」に由来します。よく知られている赤色、緑色、青色をはじめとし、他に無色や黒色まで存在し、非常に多彩な宝石として知られています。

さらに、緑色と赤色など2つの色が組み合ったパートカラートルマリンや、西瓜のように周囲が緑色で中心部が赤色のウォーターメロントルマリンなど、他の宝石にはない特徴も魅力の一つです。ドラバイト(褐色)、アクロアイト(無色)、ショール(黒)のように、色ごとに名前がつく種類もあります。

鮮やかな青~青緑をしている、ブラジルのパライバで採れるパライバ・トルマリンは、質のよいものは1カラットあたりの価格があらゆるの宝石の中でもっとも高いと言われるほど高価な宝石です。

トルマリンのカラーバリエーション

紫、青、緑、黄緑、黄色、褐色、赤、オレンジ、ピンク、黒、無色

トルマリンのカット

ブリリアント、ステップ、カボション、ミックス、ファンシーなど

トルマリンの種類

・ルベライト

ルベライトはラテン語で赤を意味する言語に由来します。主にピンクや赤の色をトルマリンをそう呼びます。特にルビーレッドの石に最も価値がつきます。ルベライトの結晶は、断面が三角形、丸みを帯びた外形で条線が発達します。繊維状組織のものはカボションカットすることでキャッツアイ効果を示します。

ロシアでは風化した花崗岩中からピンクや赤色のトルマリンが採掘されます。この他の産地には、マダガスカル、アメリカ合衆国、ブラジル、ミャンマーおよび東アフリカがあります。トルマリンの比重は石の色によって異なり、赤色の石はピンクよりも大きい比重となります。

・インディコライト

トルマリンの濃青色のものをインディコライト、またはインディゴライトと呼びます。より魅力的な石とするために、熱処理によって色を淡くすることが多々みられます。重要な産地はシベリア(ロシア)で、花崗岩が風化してできた黄色の粘土から採掘されます。

ブラジルのパライバでは、明るい青色のトルマリンが発見されました。マダガスカル、アメリカ合衆国でも採掘がされます。他にはライラック色から菫青色、また帯赤青色の石は、最初に発見されたのがロシアだったことから、シべライトと呼ばれています。

・ドラバイト

ドラバイトという名称は、オーストリアのドレープ地方に由来し、トルマリンの中でも濃い色(大抵は褐色)の石を指し、マグネシウムが多く含まれています。熱処理によって色を淡くすることができます。より魅力的で明るい色に見せるために、テーブル面を伸長方向にとってカットします。

ドラバイトは単結晶、あるいは平行状、放射状の群晶で採掘されます。主にアメリカ、カナダ、メキシコ、ブラジル、オーストラリアで採掘されます。

・アクロアイト

アクロアイトはトルマリン族に属するエルバイトのうちの無色の石を指し、非常に希少な石です。無色のトルマリンは淡いピンクのトルマリンを加熱することでも再現することができます。

有色のトルマリンと同様にマダガスカルやパラ(アメリカ合衆国)のペグマタイトにて採掘されます。

・ウォーターメロン・トルマリン

トルマリンの結晶で中がピンクで周りが緑の石やその逆の色合いの石のことを、スイカ(ウォーターメロン)のピンクと皮に似ていることからウォーターメロン・トルマリンと称されます。トルマリンは2種類以上の色を示すものが多く、中には1つの石の中に15種類もの違った色や色合いを示すものも存在します。

産地は南アフリカ、東アフリカ、ブラジルなどがあります。マルチカラーやパーティーカラーのトルマリンはそれぞれの色がよく映えるように、彫刻、カット、研磨が施されます。

・ショール

ショールは、黒色の鉄に富むトルマリンで、ごく普通に見ることができます。不透明、柱状の結晶には長さが数メートルに達するものもあります。大きな結晶からなる火成岩の一種ペグマタイト中から産出されます。
ビクトリア朝には、喪服用の宝石として黒色トルマリンが広く使用されていましたが、現在では宝石としての価値はほとんどありません。

・グリーントルマリン・イエロートルマリン

トルマリンの色のなかでも、黄~緑色は一般的によく見かけられますが、エメラルドグリーンの石は極稀にしか採掘されないため希少価値があります。
この石は18世紀までは、エメラルドと混同されることが多々ありました。エメラルドグリーンの石は、ブラジル、タンザニア、ナミビアにて採掘され、繊維状組織の黄色の石はスリランカにて採掘されます。

トルマリンの品質・硬度

トルマリンはくすみがなく、大粒でてり(輝き)の良い包有物のないものが高く評価されます。色の深みは好みによりますが、濃すぎないもののほうが評価が上がり高額買取となります。モース硬度は7~7.5です。

トルマリンの逸話

さまざまな色のバリエーションがあることから「虹の宝石」とも呼ばれるトルマリン。エジプトでは、はるか昔に地球の中心から太陽まで虹に乗って旅をしたことがあり、この時に虹の七色を吸収したのだという言い伝えがあります。

また色によって異なるパワーがあり、複数の色を持つものは、色の数が多いほどパワーが強いなど様々なエピソードがあります。電気を帯びる特性から「神秘な力を宿す石」と言われ魔除けやお守りとして利用されてきましたが、現在ではそのヒーリング効果が注目を浴びています。
トルマリンが発する電気は、体の熱に反応してマイナスイオンや遠赤外線に変換されることから、肩こりや疲労回復、癒しなどの効果があるといわれて人気があります。

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