高橋誠作 色絵竹雀図壺

新宿区神楽坂で高橋誠作 色絵竹雀図壺を買取ました。

細い竹に乗る二羽の雀は、丸々と太って気の強そうな表情。白い地に描かれた細い竹と力強い雀とのコントラストが、壺に緊張感をもたらしています。
この「竹に雀」、実は家紋としても使用されていることをご存知でしたか?
もともと、竹や笹に雀を合わせた紋は、鎌倉幕府が承久の乱の後に設けた役職「六波羅探題」が使用していた由緒あるものです。その後、さまざまな武家や公家が使用するようになりました。
また、雀は百姓にとっても害虫を食べて駆除してくれる「益鳥」として認識されており、身近で好もしい存在でした。江戸時代の俳人与謝野蕪村の俳句にも、雀について詠んだものがあります。
この壺の作者である高橋誠は、昭和23年に生まれました。父親は土木技師をしており、その仕事柄、少年時代の誠は何度も転勤による引っ越しと転校を経験したとされています。行く先々の土地で、誠少年はさまざまな風土にふれ、多くのものをその目で見たことでしょう。子ども時代のそうした積み重ねが、のちに陶芸において発揮される美意識を養ったのかもしれません。
陶芸は、人間国宝の藤本能道が師匠です。東京芸術大学の陶芸科を経て同大学院を修了、その翌年には、伝統工芸新作展に入選を果たすという才能の持ち主でした。

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