のむら清六の掛け軸「牡丹」②

渋谷区神宮前で、のむら清六の掛け軸「牡丹」を買取ました。

モダンなパープルピンクがぱっと目に飛び込んでくるこちらの掛け軸は、のむら清六の作品です。作風は独特で、ダイナミック。2000年には出身地である山梨県の県立美術館で、「のむら清六 奔放・異端の日本画家」と冠した特別展も開催されました。大正5年に生まれ、昭和、平成をまたにかけて活躍したのむらは、日本画を描くだけでなく、小説の挿絵を担当したり、山梨日日新聞に随筆を発表するなど、文才にも恵まれた文化人でした。常識や慣習にとらわれない作風は、このあでやかな牡丹にもあらわれています。

のむら清六の掛け軸「牡丹」①

よく、「掛け軸は保存が難しそうで‥‥」というお声をいただきますが、取り扱いの基本さえおさえておけば、難しいことはありません。取り扱いの基本とは、「湿気を与えないこと」です。取り扱う際は濡れた手で触れない、保管は湿気のない風通しの良い場所で、これさえおさえておけば問題はありません。
お花と掛け軸を飾る構図は、床の間のないお宅でも、よく見られます。この場合も、花の水分や花粉が掛け軸にうつらないようやや離れた位置で飾りましょう。掛け軸は破れたり色がはげたりといった破損よりも、カビのシミが点々とついてしまうことで見た目を損なってしまうことが多い骨董品です。とにかく水を近づけないようにだけ注意していただければと思います。

渋谷区掛軸花鳥画