幽霊図掛軸

東京都新宿区で、幽霊図掛軸を買取りました。

「幽霊」というおどろおどろしいものが、「掛軸」というかたちで表されるのを不思議に思う人もいるのではないでしょうか。怖く、気持ちが悪く、時には見ている人間を不快にさえする幽霊を、居間などにもおく「掛軸」というかたちで取り入れるのは、いかにも不思議なことのように思われます。

幽霊が掛軸によく表されることには、「宗教」が大きく影響しています。幽霊のように恐ろしく、そして地獄などのように怖いものは、「生きているときに善行をつまねば、このように恐ろしいことになるのだ」と教えることに有用でした。仏教への帰依、よりよく生きることを説くためのものだったのです。

この考え方は、日本にだけあるわけではありません。国外でも広く知られた考え方でした。そのため、海外の絵画にも「地獄」を描いたものがたくさんあります。

死を知ることが生を知ることに繋がるのであれば、幽霊や地獄のあり方を知ることは今生をよりよく生きることの重要性を説くことに繋がったのかもしれません。

今回、東京都新宿区で買わせていただいた「幽霊図掛軸」も、そのような「幽霊」を描き出したものです。陰鬱とした表情、暗い雰囲気が特徴的です。

新宿区日本画掛軸