中島保美作 鋳銅『ペリカン』オブジェ

東京都世田谷区三軒茶屋で、中島保美作 鋳銅『ペリカン』オブジェをお買い取りしました。

三代続く、鋳金家の三代目。それが、「中島保美」です。
大阪で生まれ育った中島保美氏は、祖父・父の姿を見て鋳金技術にみせられていきます。
58歳からは「教育者」としての顔を持つようになり、後進の育成にも努めています。
そんな中島保美氏は、わかりやすく鋳造製法についてまとめてくださる方でも有名です。

中島保美氏の言葉によれば、鋳造に使われる砂、すべて使い捨てだそうです。そのため材料費がかさみますし、時間も非常にかかります。
粘土で形をつくり、それを元に石膏で形を作り、それを使ってさらに鋳型を作り、それを加工して最終的な型を作っていきます。型をつくるだけでもこんなに手間がかかるのですが、そこにさらに温度を調整した金属(ここでは銅)を流し込み、冷やします。
このように、鋳造には非常に長い時間がかかります。

今回、東京都世田谷区三軒茶屋で買取らせていただいた中島保美作 鋳銅『ペリカン』オブジェもまた、このような工程を経て作られています。ユーモラスで、可愛らしく、見ているだけで自然に笑顔になれそうなペリカンは、中島保美の求める「柔らかさ」を具現化しているものだと言えます。

世田谷区彫刻銅器