永井鉄太郎作 オブジェ

東京都大田区のお客様から、永井鉄太郎作 オブジェを買い取りました。

永井鉄太郎(ながいてつたろう)は、昭和後期から活躍している金工家です。
昭和11年生まれで、神奈川県の出身。金属造型作家の蓮田修吾郎(はすだしゅうごろう・日本芸術院会員で文化勲章を受章)に師事し、東京芸大を卒業したあとは制作にはげみました。生来のセンスの良さで若年のころから高く評価をされ、若干22歳の時(昭和33年)に日展初入選を果たしました。その3年後の昭和36年には「ストーム」で文部大臣賞を受賞。平成4年には「うつわ・その6」で芸術院賞を受賞しています。長く日展の理事をつとめ、日本の金工界を代表する作家のひとりです。

ちなみに、芸術院賞とは、日本芸術院が会員以外のものに授与する賞です。とくに卓越した芸術作品と認められるものや芸術の進歩に顕著な業績がある作家に対して送られます。永井鉄太郎が受賞した年は、第48回の芸術院賞で同じ年に受賞した芸術家の11名の中には建築家の黒川紀章(平成3年完成の「奈良市写真美術館」に対して)などがいます。

永井鉄太郎は特に鋳金を得意とし、今回のお品物のようなオブジェも多数制作しています。オブジェにおいては、スキのないフォルムで存在感と軽やかな躍動感を表現。金属の特質を生かして、多彩なテーマを具現化できる作家です。

大田区彫刻