盛り上げ七宝花器

東京都品川区上大崎で、盛り上げ七宝花器をお買取りしました。

七宝(しっぽう)とは金属の表面にガラス質の釉薬をのせて焼き付けたものです。七宝の歴史は古く、紀元前から古代メソポタミア文明のころにはすでに現在の七宝と非常によく似たものが作られていたと言います。
日本には桃山時代に朝鮮から七宝の技術が入ってきて、華やかさを第一とする桃山時代の美術品には当時の七宝技術がみられます。このころの七宝は泥七宝と言い、現在のような光沢のあるものではありません。

江戸時代前期までは隆盛をほこった七宝焼きですが、技術を相伝とし、一般に広めなかったためにかえって進歩をさまたげてしまいました。江戸後期はごく一部に七宝焼きが使われる程度で、次の隆盛は幕末まで待たねばなりません。
幕末のころ、ドイツ人のワグネルが日本に持ち込んだガラス質の釉薬のおかげで、現在のようなつややかな七宝が生まれるようになりました。
以後は、七宝に関する研究がすすみ技法も公開されるようになりました。

今回のお品物のような盛り上げ七宝は、製造過程の研磨の工程で立体感を出したい部分に釉薬を盛り上げ、のちに焼成する技法です。
通常はやや平面的な七宝作品ですが、盛り上げ七宝を使うことによって、その部分にだけ高低差ができ、奥行きのある作品に仕上がります。

なお今回のお品物のような、重量感のある花器などは店頭まで持ってくるまでに破損の心配がおありかと思います。福助では都内23区と横浜・川崎への出張買取もおこなっておりますので、お気軽にご連絡ください。

品川区七宝焼・ガラス