安藤七宝製 スズラン図花瓶

東京都世田谷区のお客様から、安藤七宝製 スズラン図花瓶をお買い取りしました。

七宝(しっぽう)というのは、仏教の経典にある言葉です。
法華経では、金・銀・瑠璃・シャコ貝・瑪瑙・マイエ(貝殻の一種)・真珠が七つの宝=七宝とされています。他の経典では宝石の種類が違っていて、無量寿経というお経の中では金・銀・瑠璃・シャコ貝・瑪瑙までは同じですが、残り2種類は玻璃(はり・ガラスのこと)と珊瑚(さんご)となっています。
いずれにせよ、仏教でいう七つの宝と同じくらいに美しく、貴重な焼き物であるという意味から七宝焼きの名前がついたと言われています。

七宝焼きの歴史は古く、桃山時代前後から七宝焼きと呼ばれていたことがわかっています。
美術界において注目を浴び始めたのはヨーロッパを中心としたジャポニスムの隆盛がきっかけです。世界各地で開催された万国博覧会で公開された七宝焼きの逸品は、その技術力の高さ・美しさから日本特有の工芸品として高い評価を受けました。いわば、日本文化の華として世界中を魅了した美術工芸品なのです。

今回のお品物は、名古屋に本店のある安藤七宝店のものです。
安藤七宝店は明治13年(1880年)の創業。明治33年には宮内庁御用達となった名店です。優雅なスズランの絵柄に、有線七宝独特のグラデーションが美しく映えて優美な一品です。

世田谷区七宝焼・ガラス