漆芸作家 大西忠夫作 漆絵額

東京都墨田区で、大西忠夫作 漆絵額をお買取りしました。

大西忠夫(おおにしただお)は、香川県生まれの漆芸家です。
善通寺市に育ち、1936年に香川県立工芸学校を卒業。その後、漆芸家の堆朱楊成(ついしゅようぜい 芸術院会員)の弟子になりました。絵画など美術に関する広い知識を獲得することで、その後の芸術観を形成し磨き上げ、1955年に日展の特選を受賞。これをきっかけに数々の賞を受賞し、新進気鋭の漆芸家として注目され始めました。

第一回の個展を香川県の三越高松店で開催するなど、どこまでも地元に密着した工芸家であり、1961年からは日展の審査員を務めるようになっても地元での個展を開くなど、地縁を大切にしてきました。

名実ともに日本を代表する漆芸家に成長してからも、制作に専念し、多数の作品を作り出しました。
飾り壺の「野」は外務省の買い上げになり、盛器「紅梅」・飾り盆「唐辛子」は宮内庁の買い上げになった逸品です。
また古い漆芸作品の修復も手掛け、漆芸というジャンルが一般に知られるように尽力した人物でもあります。
さまざまな業績を残して、2007年8月に亡くなりましたが、工芸品を美術の粋に高めた功績は今も高く評価されています。

今回のお品物は、漆絵です。黒漆と色漆を使い、まるでモダンな絵画作品のようなシャープな図柄を作り上げました。コレクターならずとも、引き込まれる存在感のある作品です。

墨田区漆器・蒔絵