輪島塗蒔絵小箱

東京都大田区大森のお客様から輪島塗蒔絵小箱をお買取りしました。

輪島塗の名前は高級漆塗りのお品物として日本中でよく知られています。
石川県輪島市の伝統工芸品で、輪島の職人によって、輪島地の粉(わじまじのこ・能登半島で採れる珪藻土を焼き、精製して作られた地の粉で下塗りの素材)を使って、手作業で作られた塗り物のことだけを輪島塗と呼びます。
特徴は、布着せ本堅地(ぬのきせほんかたじ)という技法がほどこしてあること。しかも破損時には修繕ができます。長期間にわたって愛用することができるため、愛用者もとても多いのです。

ただし、輪島塗の作品は完成までに手間ひまがかかります。
一つの作品が仕上がるまでに20~30の工程が必要で、完成までに短くても4カ月は必要です。これは漆を塗っては乾かす作業を何度も繰り返すためです。

さらに今回のお品物のように、華麗な蒔絵をほどこすためには余計に時間がかかります。
蒔絵は漆で描いた文様の上に、金や銀などの金属粉や色粉を付着させて色をつける技法です。日本独自の手法で、平(ひら)蒔絵・研ぎ出し蒔絵・高(たか)蒔絵などがあります。
今回のお品物のように、蒔絵をほどこすことで小品ながらも存在感のある作品を作り上げることができ、自然素材の美しさと手作業の美しさが目をひく美術工芸品となるのです。

大田区漆器・蒔絵