四分一象嵌純銀湯沸かし

東京都渋谷区のお客様から、四分一(しぶいち)象嵌純銀湯沸かしをお買取りしました。

四分一(しぶいち)というのは、象嵌(ぞうがん)の材料である合金の名前です。象嵌は、地の金属に別の金属を埋め込んで、模様をつくる技法です。象嵌に使われる材料には金や銀のほか、四分一(しぶいち)という複数の金属を混ぜ合わせた合金を使うこともあります。

たとえば銀を25%、銅を75%入れた合金を作り、これを地の金属にはめ込んでいきます。すると地金の銀と合金の色の違いで模様ができるのです。
合金の割合を変えることで色に変化がつけられ、複雑な表現も可能になります。茶道の道具でよく使われる朧銀(おぼろぎん)というのは、銀60%・銅40%の割合で明るいグレーです。銀以外の金属も使われ、金3%に銅97%で作れば赤銅(しゃくどう)という黒っぽい色になります。このように配合する金属の量を増やしたり減らしたりしていくつもの種類の四分一を作るのです。

今回のお品物は、地金が純銀でそこに四分一を象嵌して抽象的な波の模様をつけた湯沸かしです。
湯沸かしは煎茶でつかう道具のひとつで、銀瓶の代わりに使用することもあります。純銀の地金に黒っぽい四分一が入ることで、金属の肌あいの違いがくっきりとあらわれて、みごとな景色です。

渋谷区純銀