福島武山作 九谷焼赤絵香炉

東京都中央区銀座で、福島武山作 九谷焼赤絵仙人文香炉をお買取りしました。

福島武山(ふくしまぶざん)は、九谷焼の陶芸家です。
昭和38年に石川県立工業高校のデザイン化を卒業後、ほぼ独学で赤絵を学びました。日本伝統工芸展での入選が13回、伝統久谷焼工芸展では優秀賞や技術賞、奨励賞を受賞するなど、九谷焼の赤絵線描(あかえせんびょう)という技法が高く評価されました。非常に繊細かつ華やかな作品を作り続け、平成15年には石川県指定無形文化財に認定されました。

今回のお品物も、赤絵の技術を存分に使った作品です。
そもそも久谷焼の赤絵とは、江戸後期に大流行した南画という日本画の一派を描くために考え出された技法です。南画というのは中国からやってきた水墨画の1ジャンルを日本で独自を解釈をしたものです。
中国には文人(士大夫という階級の人々)が詩と絵を一体化させた水墨画を描いていました。これが日本にやってきて、文人好みの繊細で上品な作風になり、南画として発展したのです。

赤絵の技法では精緻な文様を極細の筆で手描きし、モチーフに華やかさを添えていきます。今回のお品物は亀と波を中央に描き、四方に紗綾形(さやがた)という文様と花を加えて構成したものです。
深い赤の発色と縁取りに使用した金色が見事な調和を見せており、香炉の蓋部分にも赤絵線描をほどこして豪華絢爛な香炉になりました。

中央区陶磁器