益子焼き人間国宝 島岡達三作「象嵌赤絵草加文角皿」

東京都世田谷区成城で、益子焼き人間国宝 島岡達三作「象嵌赤絵草加文角皿」をお買取りしました。

島岡達三(しまおか たつぞう)は、東京に組紐師(くみひもし)の子どもとして生まれました。組紐とは、何本かの紐をより合わせて作った紐のこと。生家で紐になじんで育ったことが、後年の縄文象嵌(じょうもんぞうがん)の技法につながります。

19歳のころ民芸作品に大きな影響を受け、当時の民芸運動の中核メンバーだった濱田庄司(はまだ しょうじ)の弟子になりました。濱田庄司は益子に住んでいたため島岡達三も益子に転居し、陶器について本格的に学びました。のちに栃木県窯業指導所につとめ、古代土器の復元標本を作ることで縄文土器へ目を向けるようになりました。1953年には独立して自分の窯を開きます。

窯を開いたころには、島岡達三が人間国宝の指定を受けた縄文象嵌の技法が確立されつつありました。縄の模様と象嵌の組み合わせで作る陶器です。
陶器の象嵌(ぞうがん)は、生地になる土に色土をはめ込む技法。生地の土と色土の対比で模様をきわ立たせるのが目的で、生地が生乾きの状態の時に土を削り、へこんだ部分に色土をはめ込みます。

島岡達三は仕上げに、益子の土と並白(なみじろ)という透明な釉薬を使います。今回のお品物でも透明な釉薬にブルーの生地、象嵌された白い部分に赤とグリーンの植物模様と、色の対比が美しい作品です。

世田谷区陶磁器