古銅花器

東京都渋谷区恵比寿のお客様から、古銅花器をお買い取りしました。

古銅(こどう)とは、古代の銅器や銅を主体にした錫・鉛の合金で作られたものを言います。仏像などにも使われる金属で、茶道で使う花入(はないれ)によく用いられます。
茶道においては、古銅の花入が真の花入と言われるほど重要です。特に中国の宋の時代から明代に作られて日本に持ち込まれた花入が最上とされました。

こういった古銅花入は、ツボなど中国の青銅製の酒器を写して作ったもので、それを花入として転用したのです。古銅花入には様々な形があり、全体の姿から「槌」「六角」「八角」などという呼び名がついています。 
室町時代には古銅花入が主流で、室町将軍家や大名家などで使われた花入が、今も残っています。

桃山時代以降は、竹や木の花入が好まれたために古銅の花入はやがてあまり使われなくなりました。
しかし銅の花入には、銅ならではの素材の良さがあります。銅には抗菌・殺菌作用があるため、水のぬめりや腐敗を防ぐことができ、水に溶けた微量の銅イオンが花の色が鮮やかに保つメリットがあるのです。

今回のお品物のように、伝統的なデザインにモダンさを取り入れたような形の花入はお茶席でも使えますし、日常生活の中でも気軽に使えます。銅という素材の持ち味の良さが、十分にあらわされているお品物です。

渋谷区銅器