アンティークビスクドール

東京都品川区旗の台のお客様から、アンティークビスクドールをお買い取りしました。

ビスクドールとは、19世紀のヨーロッパで生まれた人形です。
もともとは社交界の貴婦人が着るドレスの宣伝のために作られたファッションドールでした。ですから最初のビスクドールは現在のような子供の姿をしておらず、大人の女性が最新ファッションに身にまとっていた観賞用の人形だったのです。

しかし1855年のパリ万博に展示された市松人形(子供の姿をした日本人形。振袖や紋付などの正装姿です)の影響を受けるなどして、のちに子供の形をしたべべドールが登場しました。
以来、ヨーロッパでの新富裕層の台頭などを受け、大人の人形よりも子供の姿をしたビスクドールに人気が集まり、現在のような愛らしい人形になったのです。

ちなみに、ビスクドールのビスクとはフランス語で”二度焼をした”という意味です。
ビスクドールは人形の頭部や手足、全身が二度焼された素焼きの陶磁器製です。1885年ごろからは液状ポーセリンを流し込んで制作するポアードビスクの手法が一般的になり、価格も下がって量産されました。

量産化されたとはいえ、今回のお品物のように頭部は二度焼き、目には吹きガラスを使用したビスクドールは高い技術が必要な人形です。現在でも装飾品として評価されています。

品川区人形