梨地葵紋散蒔絵香炉

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梨地葵紋散蒔絵香炉のをお買取りいたしました。

香炉とは、香木などを加熱して香りを出すための道具です。
形状によってさまざまな香炉がありますが、日常的に目にする機会が多いのは、据香炉(すえごうろ)と言うものです。

据香炉は床の間などに据え置いて、香を楽しむためのもの。形は千差万別で、動物の姿を模したものもあれば、円筒形になっているもの、球状になっているものなどがあります。

香炉の材質は、主に銅などの金属や陶器・磁器・玉・漆器などです。
香炉は火を使いますから金属製や陶磁器製のものが安全だと言われますが、実際には紫檀や黒檀といった木製の香炉も数多く存在します。たとえ木製の香炉であっても、火が直接触れる炉の部分を金属製にしておけば安全性に問題はありません。

今回のお品物は、木材の上に漆を塗った豪華な香炉です。どっしりした形は「阿古陀(あこだ)」と言い、阿古陀瓜(あこだうり)=カボチャの意味で、なんとも愛らしい形です。
香炉の上に漆を塗り、「梨地(なしじ)」という蒔絵(まきえ)の技法を施してあります。

梨地の技法は、漆を塗ったあとに金や銀の梨地粉を蒔き、その上に透明の漆を塗って、再度、表面を研いで独特の肌合いを出していきます。果物の梨の肌に似ていることから「梨地」といい、蒔絵の技法としては鎌倉時代に始まったといわれます。

こちらのお品は梨地の上に金蒔絵で葵の紋をつくり、全体に葵紋をバランスよく配置するという非常に手の込んだ装飾。香木を入れる火屋(ほや)のふた部分にも透かし彫りがあり、ふたにも葵紋がつけてあるという凝った作りです。

香炉と言うお道具そのものが優雅さや情緒を味わうものですから、さまざまな工夫や意匠が凝らしてあります。
細かい部分にまで神経を配り、その場にいる人を和ませる香炉は、こちらのお品のように豪華であってもどこか控えめで上品な印象のものが好まれます。

蒔絵・漆器買取

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