武者小路実篤 木蓮之図

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武者小路実篤 木蓮之図 掛軸をお買取りいたしました。

武者小路実篤(むしゃこうじ さねあつ)は、大正・昭和に活躍した作家です。
1885年に東京で生まれた武者小路実篤は、父親が子爵の武者小路実世、母親が公家の勘解由小路家(かでのこうじけ)出身の秋子という、めぐまれた環境で育ちました。

学習院高騰学科を卒業して、東京帝国大学文科大学哲学科社会学専修に入学。大学卒業後は、学習院の同級生でもあった作家の志賀直哉(しがなおや)らとともに「白樺」を創刊して、白樺派の文学者としても活躍、日本の近代文学の一翼を担ってきました。
代表作に「お目出たき人」「友情」などがあり、文化勲章を受章した文壇の重鎮でもあります。

武者小路実篤には文人としての顔のほかに、美術を愛する一面もありました。
「白樺」を刊行する以前の22歳ごろより美術にも興味を持ち始め、「白樺」では美術館建設の計画も作られていました。

また1936年の欧米旅行では各地の美術館を訪ねて逸品を見学、美術への造詣を深め、やがて40才になったころから、文筆業のかたわら、みずからも画筆を取り始めます。

武者小路実篤の絵は、身近なものをモチーフとした淡彩画にわかりやすい口語表現を用いた短詩が添えられているというスタイル。その独特の画風はどこかふんわりと柔らかく、淡い色彩や空白を上手に使った画面構成などから、見る人に安らぎを感じさせます。

超絶技巧があるわけでもなく、ごくごく身近なものを扱った武者小路実篤の絵は、身近なモチーフだけに多くの人に愛され、「絵手紙」の元祖と言われています。

今回のお品物は、木蓮(もくれん)の花とつぼみ、枝葉を描いた作品を掛軸にしたものです。
天に向かって伸びやかに開く木蓮の花と、つつましいつぼみ。葉脈まできちんと描いた葉のようすなどは、美術や演劇に造詣が深い武者小路実篤ならではの一枚です。

決して押しつけがましくなく、それでいておだやかな雰囲気のある逸品です。

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