祐乗作 金象嵌入り笄

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金象嵌入の笄をお買取りいたしました。

「笄(こうがい)」とは、日本髪の飾りに使うものです。
もともとは髪の毛を整えるための道具で、毛筋をたてたり、髪の毛をかき上げたりするために使用しました。はじめは男女ともに使用するアイテムで、室町時代には三味線のバチのような形をしていました。

のちの桃山期以降には女性が髪の毛を巻きつけて結髪する道具になり、江戸時代には髪飾りとして盛んに使われるようになりました。

初めのころの笄はごくシンプルな棒でしたが、のちに髪飾りとして豪華になり、材質にはツゲの木、そのほかの木材、金、銀、べっこう、竹、象牙、水晶、翡翠、ガラス質のものなどが幅広く用いられました。
また髪に挿した時に見える部分には、蒔絵(まきえ)や彫り、花飾りなどが施されていることもあり、華やかなものです。

ちなみに時代が下がってくると男性の笄(こうがい)は刀の鞘(さや)に挟むようになり、こちらも髪を整えるものと言うよりは、装飾用のものに変化していきました。
男女とも、素材の最上級品はべっこう・象牙とされ、あるいは金銀の蒔絵・螺鈿(らでん)の細工をほどこしたものが珍重されました。

今回のお品物は、棒状の笄です。
端にシンプルな玉状の飾りがつき、金の装飾がされたシックなもの。
また笄と一緒に保管されていた文書には購入価格として「代金子五枚」という金額が書かれていますので、作られた当時から、決して安価なものではなかったということが分かります。

このようにお品物とともに保管されている文書は、お品の出所をつきとめる情報になり、査定額に大きく反映されてくることが多いです。

今回のお品のように、文書に破損が見られる場合でも処分してしまわずに、必ず一緒に査定を依頼しましょう。

お品物の制作時期を突き止める一端になることもありますし、元の持ち主が分かる場合もあります。
骨董品の査定を依頼されるときは、忘れずに付属品も探しておきましょう。

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