堆朱帯留

東京都中野区のお客様から、堆朱帯留を買取りました。

最近では若い女性がカジュアルな着物を着る姿を見かけるようになりました。そんな着物姿に欠かせないおしゃれが帯留(おびどめ)です。

帯留は帯を結んだあと、帯締めに通して使うアクセサリーです。素材は木や竹、陶器のほか、真珠やダイヤなど宝石類が付いたものもありますし、カジュアルな着物用にはガラスのトンボ玉やアクリルで作ったかわいらしい帯留をあわせます。
帯や着物との合わせ方は季節があっていればそれでよく、年齢的なものはあまり関係がないとされています。若い女性がレトロなフクロウの帯留をしていたり、年配の女性が華やかなスワロフスキーの帯留を上品に使いこなしていたりするのを見かけます。

今回のお品物は、堆朱(ついしゅ)の帯留です。堆朱とは彫漆の技法のひとつで、ヒノキ材などの素地(きじ)に朱漆を数十回~百回以上も塗り重ねて厚みを作り、表面に図柄を浮彫にしたものです。歴史の古い技法で中国では宋の時代に盛んにつくられ、日本には鎌倉時代に輸入品が入ってきました。国内で作られ始めたのは、室町時代からです。

こちらの帯留は菊がモチーフになっていますので、おそらく夏の終わりから初秋にかけてお使いいただく帯留めです。やや沈んだ朱色にたくさんの花が咲き乱れる様子はシックですがとても華やか。お年を問わず使っていただけるお品物です。

中野区骨董品