本象牙獅子置物

東京都中野区のお客様から本象牙獅子置物を買取りました。

ご存知のように、今や象牙は貴重な素材です。なぜならワシントン条約で輸入が禁止されているからです。
ワシントン条約は、1975年から効力を発揮している国際条約です。当初はアジアゾウの国際的な商業取引が禁止する条約でしたので、アフリカゾウは取引をすることができました。しかし翌年の1976年には、ガーナの象の取引も禁止になりました。

日本は1980年に60番目の加盟国として、ワシントン条約に加入。以後は日本でのアジアゾウ象牙の輸入は違法になり、アフリカゾウの象牙の輸入については、原産国と再輸出国の許可証が発行された場合に限って正規に輸入ができるという状態でした。
その後1989年のワシントン条約会議でアフリカゾウの取引も禁止になりました。

現状ではアジアゾウ・アフリカゾウともに数が増えておらず、取引は禁止されたままです。そのため日本国内で取引ができる象牙は、禁止される以前に国内に入っていたものと、個人が所有している象牙だけにという状態です。

今回のお品物のように象牙に細かい彫刻をほどこして見事な美術品に作り上げたものは、次第に目にすることが少なくなりました。
いっぽうで、日本人は長年にわたって象牙の手ざわりや光沢を愛してきましたので、今でも本象牙の置物は手に入れたいという人がとても多いのです。モチーフにかかわらず、骨董市場では需要が尽きないお品物です。

中野区象牙