十二代・酒井田柿右衛門作 染錦柿絵 徳利一対

十二代・酒井田柿右衛門作 染錦柿絵 徳利一対を東京都大田区蒲田のお客様からお買取させて頂きました。

陶磁器にくわしくない人でも、柿右衛門(かきえもん)の名を聞いたことはあるかもしれません。
17世紀、江戸時代に初代柿右衛門(酒井田喜三右衛門)が赤絵の磁器の制作に成功し、当時、需要が高かった中国の陶磁器に比肩する赤絵を作り上げました。以後、柿右衛門の名前は現在の15代まで受け継がれてきました。

370年におよぶ柿右衛門の歴史の中でも、とくに注目されるのが12代酒井田柿右衛門です。柿右衛門の代名詞と言ってもいい透明感のある美しい白地は、12代と13代の親子によって復元されたものです。

この素地は「濁手(にごして)」と呼ばれるもので、温かみのある乳白色が特徴です。柿右衛門様式華と言える赤絵を生かすために最適な素地で、ながらく途絶えていた技法を12代・13代親子が苦労の末に復元し、昭和30年には無形文化財になりました。

今回のお品物は、まさしく柿右衛門の美意識が集合したものです。つややかな白地の上に藍色の染付がされ、柿の赤が深みを添えています。色の対比に目を奪われますが、思わず手に取ってみたくなる形も素晴らしいもの。12代柿右衛門の優れた技術と美術性が垣間見える良品です。

徳利1対のどちらも保存状態が非常に良い品でした。作家物の陶磁器などお売りになりたい骨董品がございましたらお気軽にお問い合わせください。

大田区陶磁器