須田秀石作 江戸切子ダイヤ文大鉢

東京銀座店で須田秀石作 江戸切子ダイヤ文大鉢をお買取りしました。

江戸切子は、江戸時代の後期ごろ、江戸大伝馬町でびーどろ屋(ガラス屋)をいとなむ加賀屋久兵衛が始めたとされています。

そもそも江戸初期に初めて日本に入ってきたガラスは、吹きガラスのことでした。これが江戸後期にはカットやポイント彫りをほどこしたガラスを「ぎやまん」と呼ぶようになり、非常に珍重されました。ちなみに、びーどろはガラスを意味するポルトガル語、ぎやまんはダイヤモンドを意味するオランダ語から来ていると考えられています。

カットをほどこしてガラス容器に華やかさを加えたギヤマンは、江戸時代からの人気商品でした。それをベースにして、さらに精巧なカット技法を生み出すために、1873年(明治6年)には官営の品川ガラスが設立されました。指導者としてイギリスから招いたホープトマンによって、江戸切子の技法はさらに磨きがかかりました。

そしてホープトマンから直接、技術指導をうけた日本人の中に大橋徳松がおり、初代秀石(堀口市雄)はその直系にあたるそうです。

今回のお品物は2代須田秀石によるものです。2代須田秀石は、1991年に江東区登録無形文化財に認定された江戸切子の第一人者。非常に精密かつ精緻なカット技術の持ち主で、繊細で華やかな作品を制作しました。

今回のお品物のようなダイヤ文をほどこした大鉢は、存在感があり生活用品でありながら美術性を強く感じさせる作品です。

中央区七宝焼・ガラス