べっ甲眼鏡フレーム

東京都大田区のお客様から本鼈甲の眼鏡フレームをお買取りしました。

べっ甲(鼈甲)とは「タイマイ」というウミガメの甲羅を原料とする素材です。タイマイの甲羅を薄くスライスして、熱と水で張り合わせて作ります。張り合わせるといっても高度な技術が必要で、職人の中でも熟練した人物でなければできません。とても希少な素材なのです。

今回のお品のように、わざわざ「本べっ甲」とよぶのは、べっ甲があまりにも貴重なためにm昔から似た素材のものを使って代替品を作ることが多いからです。水牛の角を使ったべっ甲風のかんざしや樹脂でできたものなどがあり、実は本べっ甲との見分けをつけるのが非常にむずかしいのです。

しかし本べっ甲には独特の柔らかく暖かい触り心地があり、使い込むうちに次第に変化をしていくところが楽しみの一つです。昔から、耳かきやメガネフレームなど人の肌に触れる部分の日用品に多く使われているのも、本べっ甲の手触りを好む人が多かったからでしょう。

現在、本べっ甲の希少価値は上がるばかりです。原料の「タイマイ」が、ワシントン条約により取引の制限・禁止がされているため、ワシントン条約制定より前にあった原料で作った製品しか流通できないからです。

今回のお品物は黄味がかった深い透明感がある最高級白甲で、金具には18金が使用されています。このようなぜいたくなメガネフレームは、今では珍しくなりました。貴重なお品物です。

大田区骨董品